今年5月、Embracer Groupによって“Crystal Dynamics”と“Eidos-Montréal”と共に買収され、先日買収後のスタジオ名が「Onoma」に決定した旧「Square Enix Montréal」ですが、GOシリーズを名門の動向に注目が集まるなか、本日Embracer Groupが新たな名称を得て再出発を果たしたばかりの「Onoma」を閉鎖したことが明らかになりました。
これは、当初BloombergのJason Schreier氏が関係者から入手した未確認情報として報告したものでしたが、その後Crystal DynamicsとEidos-Montréalを含むEmbracer Groupの新たな事業グループ“CDE Entertainment”のディレクターPhil Rogers氏(元EidosのCEOで、2013年以降はスクウェア・エニックスの海外ビジネスを率いた責任者)がGamesIndustry.bizの確認に応じ、スタジオの閉鎖が事実であることを認めたもの。
Phil Rogers氏によると、“Onoma”の閉鎖によって影響を受ける従業員はおよそ200名で、一部のスタッフをCrystal DynamicsとEidos-MontréalのPC/コンソールプロジェクトのポジションに割り当てる検討が進められているとのこと。
Phil Rogers氏は、今回の閉鎖が開発能力をフラグシップスタジオであるCrystal DynamicsとEidos-Montréalに集約させ、同グループの人気フランチャイズとAAAゲームを軸とする成長機会を活かすための困難な決断だったと伝えています。
余談ながら、BloombergのJason Schreier氏は、今回の閉鎖がEidos Montréalの未発表プロジェクトに関する計画の縮小とキャンセルに関係していると説明しており、現在Eidos MontréalがMicrosoftと提携し、Fableタイトルの開発に参加しているほか、未発表の新規IPとDeus Exの新作開発を平行して進めていると報告しています。
今のところ、Eidos Montréalのプロジェクトに関する詳細や真偽の程は不明ですが、同様の取り組みとしてCrystal DynamicsがMicrosoft傘下のThe Initiativeと共同で“Perfect Dark”リブートの開発を進めており、今後の動向に改めて注目が集まる状況となっています。
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