2025年1月20日以来、ジョージ・オーウェルの“1984年”やマイク・ジャッジの“Idiocracy”、マーガレット・アトウッドの“侍女の物語”を生みだした人の想像力を現実が上書きするような、にわかに信じがたい日々が続いていますが、かつて1990年代後半にアメリカの“MediaX”社が「1984年」のビデオゲーム化権を獲得し開発を進めていたものの、1999年にキャンセルとなった“1984年”のオリジナル続編「Big Brother」のプレイアブルなデモとショーケース映像が突如としてネット上で公開され話題となっています。
これは、Shed_Trollと名乗る謎の人物が、1999年1月4日付けのアルファ版「Big Brother」ビルドをInternet Archive上にアップロードし、現行のWindowsで動作させる方法をまとめて紹介したもので、実際に一部の環境をプレイ可能ですが、このビルドには(ビッグ・ブラザーの城を含む)ゲームのレベル全体やロジックが含まれています。
また、プレイアブルなデモの公開に併せて、「Big Brother」のゲームプレイを紹介するショーケース映像が登場しています。
1998年5月にアナウンスされた「Big Brother」は、当時ジョージア州アトランタにスタジオを構えていた“MediaX”社が開発を進めていた3DアドベンチャーRPGで、“1984年”の結末から数年の時を経て、生まれ故郷のロンドンに戻ったオリジナルの主人公“Eric Blair”(※ ジョージ・オーウェルの本名エリック・アーサー・ブレアから取ったもの)が、原作小説よりもさらに腐敗が進んだ思想警察の支配下で行方不明となった婚約者を探す物語を描く作品となる予定でした。
「Big Brother」は、当初1998年の夏から秋頃にリリースされる予定で、その年のE3にも出展され、価格も決定していましたが、その後発売が2000年に延期となったことでビデオゲーム化権を失効し、計画ごと頓挫したことが知られていました。
Shed_Trollによると、今後さらなる映像が公開される予定となっていますので、気になる方は一先ず「Big Brother」のショーケース映像をチェックしておいてはいかがでしょうか。
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