2009年7月に独自のDRM開発着手が報じられ、2010年3月にローンチを迎えた“Silent Hunter 5: Battle of the Atlantic”とPC版“Assassin’s Creed II”に初めて採用されて以降、認証サーバのダウンやトラブル、アクティベーションの回数制限問題など、ユーザーからの激しい批判が相次いでいたUbisoftのPCタイトルですが、本日遂にUbisoftが独自DRMの常時接続廃止を公式に明言しました。
実際には昨年3月にリリースされた“Assassin’s Creed: Brotherhood”以降(※ Steamworksを採用したR.U.S.E.を除く)、徐々に常時接続を必要としない作品が増加していたUbisoftのPCタイトルですが、今回の発表によってようやく公式な見解と今後の方向性が示された形となりました。
これはRock, Paper, Shotgunのインタビューに応じたUbisoftのディレクターStephanie Perlotti氏と、Gamasutraのインタビューに応じたデジタルパブリッシング部門のVPを務めるChris Early氏が明らかにしたもので、両者とも過去の失敗をはっきりと認める発言を見せ、今回の決定がユーザーからのフィードバックに基づいたものであることを強調しています。
また、Stephanie Perlotti氏の発言から来る人気シリーズ最新作「Assassin’s Creed III」のPC版DRM詳細も判明。シングルプレイヤーキャンペーンのプレイにネット接続は必要とされず、アクティベーションも複数台のPCに望むだけ可能で、DRM認証はインストール直後の1度のみと、正規の購入者には本当に喜ぶべき改善がもたらされています。
これまでPCタイトルの著作権侵害についてはUbisoftのボスYves Guillemot氏の苛烈な発言を始め、強固な態度を貫いてきたUbisoftですが、Chris Early氏は全ての著作権を侵害したコピーが本来購入される筈だった“失われた販売”だとは考えていないと発言。ある視点ではデモプログラム程度の物とみなすことさえ出来るだろうと語り、販売機会とは縁遠いとも言えると合理的な見解を示しました。
さらに、氏は著作権侵害に手を染める動機についても言及、それはシンプルにそのゲームをプレイしたいからだと信じていると述べ、Ubisoftが酷いゲームを作れば著作権侵害に関する問題は持たないだろうと明言。今後はソフトウェアを所有したことに対する報償と特典に着目したいと、大きな方向転換を示唆しています。
とかく正規購入者への不利益ばかりが表面化していたこのDRM問題ですが、青天の霹靂とも言えるシフトが今後UbisoftとPCゲーマーの両方に幸福な結果をもたらすか、今後の動向に改めて期待したいところです。
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