ここ7年の間に40本近いガレージパンク的なインディー作品を矢継ぎ早にリリースしていた“Cactus”ことJonatan Soderstrom氏と、Dennis Wedin氏が設立したDennaton Gamesのウルトラバイオレンスな見下ろしアクション「Hotline Miami」ですが、以前からお伝えしていたSonyとの交渉が遂に結実し、PS3/Vita版“Hotline Miami”が今年の春にリリースされることが明らかになりました。
これはPlayStation.Blogの報告から明らかになったもので、パブリッシャーを担当するDevolver Digitalによると、PS3/Vita版向けの最適化を含む主要な移植作業をAbstraction Gamesが担当しており、1度の購入でPS3とVita両方に対応するクロスプラットフォーム購入とクロスプラットフォームプレイを実現する計画が進められているとのこと。
2012年のビデオゲーム文化において、多くの賞レースを席捲し表舞台で大きな注目と賞賛を集めた“Journey”を光り輝く“陽”、或いは近代ビデオゲームを代表するアンセムとするならば、“Hotline Miami”は容赦ない獣性と暴力、そして狂ったポップをキャンバスに塗りたくった上、現実を巧妙に溶かしながらプレイヤーに“お前は即席でパートタイムな殺人をイージーに楽しむサイコパスだ”という自明とメタを叩きつけた上で再びゲームへと向かわせる、ビデオゲームと表現の暗部のみで練り上げた“陰”を体現する作品と言えます。
ビデオゲームのみが達成しうる“何か”を、Journeyと同様に体系的な文脈や歴史、ダイアログ、文字情報から逸脱し、ゲームプレイとインタラクションのみで提示することに成功したHotline Miamiがコンソール市場にどんな爪痕を残すのか、今からその顕現が楽しみなところです。
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