System ShockやThief、Deus Exシリーズなど、モダンなビデオゲームに多大な影響を与えた作品を世に送り出し、Junction Pointの“Epic Mickey”シリーズを通じてオズワルドの歴史的な復活に大きな貢献を果たしたウォーレン・スペクター氏がGame Informerのポッドキャストに出演し、Junction Pointの初期スタッフと共に取り組んでいた「Half-Life 2」の未発表エピソードについて語り注目を集めています。
これは、ウォーレン・スペクター氏がJunction Point設立当初の取り組みと実を結ばなかった幾つかのプロジェクトについて触れたもので、氏によるとまだ足場が固まっていなかったスタジオの設立時にValveが介入し、初期Junction Pointのスタートアップを支えたとのこと。
この際、ウォーレン・スペクター氏とJunction Pointの開発者は「Half-Life 2」の未発表エピソード開発に取り組み、Half-Life世界に新たな肉付けを行うべく、“Magnet Gun”と呼ばれる新要素を含む多数のメカニクスを導入していたと語り、自由度の高いゲームプレイを特色としていたことを明らかにしています。
ただし、この時期にディズニーとの提携が実を結びはじめ、ウォーレン・スペクター氏が予てからディズニーとの仕事を望んでいたこともあり、“Half-Life 2”エピソードは完成に至らなかったとのこと。
余談ながら、カリスマ的なゲームデザイナーとして知られるウォーレン・スペクター氏はJunction Pointの閉鎖を経て、現在テキサス大学オースティン校に設立されたDenius-Samsゲーミングアカデミーのディレクターに就任しており、リチャード・ギャリオット氏やEAのCOO Richard Hilleman氏、元BioWareの共同設立者Greg Zeschuk氏、BlizzardのPaul Sams氏といった錚々たる面々が参加する後進の育成に注力していました。
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