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ビデオゲームの歴史を変えたDoomやQuakeシリーズを生みだし、現在は新生“Doom”の開発を進めている“id Software”ですが、本日スタジオの黎明期に誕生した名作“Commander Keen”が遂に誕生25周年を迎え、これを祝ったお馴染みジョン・ロメロが、“Commander Keen”誕生の直接的なきっかけとなった非公式な「スーパーマリオブラザーズ3」（未発売）が動作する非常に貴重な映像を公開し話題となっています。

この“スーパーマリオブラザーズ3”は、Softdisk時代のジョン・カーマックが1990年にIBM-PC向けの画期的な横スクロールエンジンの開発に成功したことから、トム・ホールとカーマックがロメロに内緒でプレイアブルなデモを作成したもので、当初ロメロが生んだ“Dangerous Dave”をもじった“Dangerous Dave in Copyright Infringement”と名付け、IBM-PC向けの横スクロールタイトルを当時のパブリッシャーであったSoftdisk社に売り込んだものの、要求スペックの問題から実現に至らず。その後ブラッシュアップした“スーパーマリオブラザーズ3”のデモを当時の任天堂に提出し移植を打診したものの、こちらもあえなく断られており、この苦境が独自のプロジェクトである“Commander Keen”と“id Software”の誕生に繋がる大きな歴史の変わり目だったことが知られていました。

なお、当時の状況を振り返ったロメロは、“id Software”が予てから任天堂を常に崇拝していたと説明。彼らのゲームデザインは大きな影響力を持ち、1985年にビデオゲーム産業の危機を救ったと強調しています。

.@TropeSnake : id Software has always revered Nintendo. Their game designs were extremely influential and they saved the industry in 1985.

— John Romero (@romero) 2015, 12月 14