American McGee氏が旧「OZombie」のKickstarterキャンペーン中止を発表、Alice映画化権の取得にシフト

2013年7月16日 0:54 by katakori
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「OZombie」

先日、タイトルに絡む混乱から「OZombie」のタイトル変更を発表し、“Oz Action Adventure”(仮題)として新タイトル案を募集していたSpicy HorseのKickstarterキャンペーンですが、95万ドルの初期ゴールに対し14万ドル程度に調達が留まり今後の動向に心配が寄せられるなか、昨日American McGee氏が正式にKickstarterキャンペーンの中止を発表。新たに早急な対応が必要とされる“Alice: Otherlands”の映画化権取得に向けたKickstarterキャンペーンを今週末に改めて再スタートさせることが明らかになりました。

American McGee氏によると、今回の決定は現在Spicy Horseが直面する“Alice: Otherlands”の映画化権獲得を目的にしたKickstarterキャンペーンが、同サービスの規約上“OZombie”のキャンペーンと並行で進められないことによるもので、“OZombie”の難航する調達の状況もこれを後押しし、アリスの機会を得るためにOZを犠牲にすることを決心したとのこと。

McGee氏は一先ずSpicy Horseが“Alice: Otherlands”の映画化権取得に注力するものの、Ozタイトルの可能性をまだ捨てていないことを明言しており、今後改めて復活を果たす際には、より大きな期待を抱かせるタイトルとなるだろうとアピールしています。

なお、今回の“OZombie”に絡むKickstarterキャンペーンの難航について、Gameplanetのインタビューに応じたAmerican McGee氏は、最大の誤りがタイトルにあったこと(※ 近年多く見られるフィジカルなゾンビに対し、Spicy Horseがここに思い描いていたゾンビはいわゆるロメロ的な社会或いは政治的な状況を反映するコードとしてのゾンビだった)に加え、“これほど多くの人々がOZombieのゲームプレイ映像を求めるとは予期していなかった”と、Massive Chaliceの成功を参考にしたことが誤りだったことを認める見解を示しています。

American McGee氏とSpicy Horse、“Ozの魔法使い”という魅力的な要素が一体となった今回の新作キャンペーンの失敗は、ある意味で昨今のKickstarterを含むクラウドファンディングにおける明暗を象徴するような失敗と言え、今回の反省を糧にSpicy Horseが“Ozの魔法使い”タイトルをどのような形で復活させるか、まもなく開始されるAliceキャンペーンの動向と併せて改めて注目が集まるところです。

American McGee氏が本日公開した“Alice: Otherlands”企画用映像

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