今月13日にActivision BlizzardはActivision Publishingの新しいCEOとして、アメリカ広告業界で名を馳せるEric Hirshberg氏が就任した事を発表しました。氏はこの就任にあたって、重要な仕事の1つとして昨今所謂ビジネス的な悪者としてのイメージが定着しつつあるActivisionの評判を改善する事を挙げていました。
そんなHirshberg氏がIGNのインタビューに応じ、Call of Dutyフランチャイズについて言及、本シリーズがスターウォーズに接近する巨大なフランチャイズだと発言しました。氏はフォースの言葉を絡めてCoDを自然のフォースと表現、スターウォーズ以外のどの映画フランチャイズよりも大きい物だと述べ、こういったフランチャイズはチャレンジとして人々の1歩先を行き、サプライズと共に新鮮であり続ける必要があると語りました。
確かにModern Warfare 2の巨大なローンチは映画の規模を超え、ビジネス的な意味で1つのイノベーションを達成したと言えますが、今回のEric Hirshberg氏の発言は文化的に考えてビジネスの成功を超える意味を持つ内容だと考えられます。
いずれこの発言が実現されるかどうかは、今後リリースされるシリーズタイトルの成否によって消費者側が実証する事になると思われますが、アメリカでスターウォーズに”成る”という事は神話を持たないアメリカの歴史において、スターウォーズに並ぶ新しいアメリカの”神話”的なポジションになる事と同義であると感じます。
近年のアメリカにおける教化政策や過剰な自己言及等に見られる社会的なバックボーンがCoD(むしろModern Warfare)の物語的なコアになっている事は作品のテイストや所謂”ダメな部分”にもありありと滲み出ており、これらを直接的にアメリカの物語として描くCoDシリーズがスターウォーズに本当に追いつく事が出来るか、今後の同フランチャイズの機微とアメリカ社会のリンクは今後も大きな注目すべき要素となりそうです。
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