先日Googleの無料で利用出来る3Dモデリングツール”SketchUp”の公式blogにて、なんとNaughty Dogの名作「Uncharted 2」の開発にSketchUpが利用されていた事を紹介しました。
さらにGoogleが公開したケーススタディ映像には、Naughty DogのアートディレクターRobh Ruppel氏が登場し、実際にSketchUpをどのように利用したか自ら解説を行っています。なお、SketchUpには有料版も存在しており、書き出しフォーマットの種類などを含む幾つかの制限があるものの、ほとんどの機能が無料のままで利用可能です。
今回のGoogleによる紹介は、SketchUpのコミュニティサイト”SketchUp Artists”のオープン1周年を記念して掲載された特集記事が元になった物で、Ruppel氏がコンセプトアート等の制作にあたり広範囲にSketchUpを利用している事が記載。開発初期段階におけるレベルデザインにSketchUpを利用したサンプルシーンが多く用いられた事が明らかにされています。
以下、SketchUpによるシーン作成から実際のコンセプトアート完成までの流れをイメージで紹介し、Ruppel氏の経歴やアーティストを目指す若い人達へのメッセージ、さらにSketchUpとは全く逆のアプローチで作り込まれたZBrushによる超ハイエンドなキャラクターモデルをご紹介します。
Photoshopによる多くの美しいコンセプトアートを手掛けるRuppel氏はインタビューの中で、SketchUpは自分のデザインツールだと発言、Photoshopはそれを元に描く為の場所だとツールの役割を明示しています。さらに今後アーティストを目指す若い層に向けて「熱心に働く事を恐れてはいけない、何かをマスターする為に近道はない」とエールを送っています。
なおRobh Ruppel氏は2Dと3Dを問わないスキルを持つアーティストで、Naughty Dogへの入社以前は12年間に渡ってディズニーの”Walt Disney Feature Animation”でアートディレクターとプロダクションデザイナーを務めていました。また現在はNaughty Dogでの活躍だけでなく、エンターテインメント産業向けのハイエンドグラフィックを専門に教える”Gnomon School of Visual Effects”の講師としても新しい才能の育成に携わっています。
前段ではRobh Ruppel氏によるラフなSketchUpのシーンから素晴らしいコンセプトアートが生まれるプロセスをご紹介しましたが、今度は全く逆にZBrushを利用したキャラクターの超ハイエンドなスカルプトモデルをご紹介します。
これはNaughty Dogの3DアーティストHanno Hagedorn氏が手掛けた作品で、氏のポートフォリオサイトに掲載された”Uncharted 2″登場キャラクター達の3Dモデルです。ゲームではこれらのハイクオリティなモデルを元に動作モデルや、ノーマルマップなどの各種テクスチャが生成されたりする訳ですが、前述のプロセスとは全く違ったアプローチにゲーム開発の興味深い一面が垣間見える気がします。
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