今月10日にリリースを果たし、14日の北米リリースに併せて遂に国内からもSteam上で解禁され、何故か59.99ドルで販売が開始(※ 北米は49.99ドル)された「Duke Nukem Forever」ですが、15年の歳月を経て凱旋を果たす王者の仕上がりは果たしてどんな具合なのか、今回は先ほどGametrailersで公開された解説映像やマルチプレイヤーのプレイ映像と併せて代表的なレビューの概要をご紹介します。
昨日お届けしたUKチャートでちらりと触れた通り、Duke Nukem ForeverのMetascoreは類を見ない低評価の嵐が吹き荒れており、記事執筆時点でXbox 360版が48(User Scoreが3.7/10)、PS3版が56(User Scoreは4.4/10)、PC版が57(User Scoreは6.5/10)と、なかなか激しい状況となっています。
これら酷評の理由の多くがゲームが退屈でオールドスクール過ぎるという感想に占められていますが、大手海外サイトのレビュースコアも相当に酷い状況になっており、様々なテクニックを駆使して駄目な所を罵倒する何らかの大会でも開催しているのかと思うほどバリエーション豊かな評価が揃っています。
という事で、細かい点は置いておいても今作がフランチャイズの新たなファン層を獲得するフロンティアでないことは明らかで、ゲーマーそれぞれが15年の思いに決着を付けるファンアイテムとして楽しむことが出来るかどうか、そこが購入の判断を分けることとなりそうです。
が、そもそも良いゲームになるわけがない(まさか?との期待はあったにせよ)ことを理解し、アメージングな歴史を読み解いた上でクソゲーどんとこい!な方には比類の無い最高に最低なタイトルであることは間違いありません。ここまで来れば最早どれほど悪い評価が下されているかを楽しむしかない!ということで幾つか代表的な酷評を抜粋してご紹介します。
- Guardian(40/100):このゲームの開発に15年掛かったと言われたら、一体14年10ヶ月の間に何が行われていたんだろうとあなたは思うだろう。
- Eurogamer(30/100):筋肉と虚勢に関わらず、本当のデュークは壊れやすい。Xbox 360版は低解像度に突出したティアリング、恐ろしいアンチエイリアス、低いフレームレートと完璧に最悪。これは愚かなDuke Nukemで全く楽しくない。
- Destructoid(20/100):DNFのコメディーは時代遅れなミームと馬鹿げたポップカルチャーで構成され下品。“ジョーク”として描かれるエイリアンによる地球人女性レイプは攻撃的なユーモアのファンでさえ全く笑えず、むしろ病的に示される。ゲームは純粋な誇大広告と大胆さに基づいてある程度売れるだろうが、このように惨めで活気が無く、グロテスクなゲームに誰も感心を示すべきではない。
- 1UP(F):Duke Nukem Foreverの最も大きな問題点はDuke Nukem。現在のゲームにはまだ派手なユーモアのための場所が存在することをBulletstormが証明したが、Bulletstormがパーティに居るちょっと酔っぱらった可愛らしい男共を描いたことに対し、DNFではDukeがへべれけに酔っぱらって素っ裸で頭にランプシェードを被って走り廻っていて、周りのみんなが彼を笑っていることを理解していない。あとマルチプレイヤーは時代錯誤で、36.6kのモデムを使ってTENでプレイしていたDukematchとなんら変わらない。
■ 著名なサイトで最も好評価を与えたPC Gamerの評価
- PC Gamer(80/100):奇跡は期待しないで下さい。デュークは今も私たちが愛するヒーローですが、現代のセンスに遅れないよう努力しています。
ということで、もう目も当てられないような惨状となったDuke Nukem Foreverですが、どうしようもないマルチプレイヤーや下ネタ満載の下劣なネタ、そして今回は国内でも見られた毒にも薬にもならないようなビジネス展開や時代錯誤感まで手に入れたDukeの姿は、過去の歴史を照らし合わせて鑑みた時、それでもなお孤高とした神々しさを保っており、色々と感慨深い姿をゲーム内で見せてくれます。メタ的な楽しみ方が好きな方にはコンテキストを含め手強いタイトルとして別の魅力を発揮するに違いありません。
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