国内ではPS3版の“Mass Effect 2”もリリースされ、トリロジーの最終章“Mass Effect 3”の登場も控えるBioWareの「Mass Effect」シリーズは、バリエーション豊かな異星人達やそれぞれの文化、そして種族間における血にまみれた歴史や、遥か古代の昔に栄えた超文明の脅威など圧倒的な世界設定をベースに、スター・ウォーズやスタートレック、海外のハードなSF作品に見られる燃える展開を散りばめ、攻殻機動隊やブレードランナー、エイリアンといった名作へのオマージュもたっぷりに描かれる傑作スペースオペラとして多くのファンに愛されています。
そんなシリーズの最新作であるMass Effect 3のアートディレクターを務めるDerek Watts氏がXbox World 360誌の最新号に登場、Mass Effectのアートチームがかつてスクウェアが2001年に製作した映画“ファイナルファンタジー”(※ 海外ではFinal Fantasy: The Spirits Within)から大きな影響を受けていると明かしました。
ファイナルファンタジーから実際に多くを参照していると発言したDerek Watts氏は、GUIや宇宙船などに強い影響が見られることを挙げ、初期のノルマンディー号の設計や、ゲームに登場する攻撃ヘリの幾つかが映画のデザインを基本にしたもので、特にGUIへの影響が大きいと語っています。
167億円にも及ぶ巨大な予算を投じて製作された映画“ファイナルファンタジー”は興行的な失敗に終わり、経営面でも窮地に立たされたことからスクウェアとファイナルファンタジーシリーズにネガティブな転機をもたらした作品となりましたが、ことデジタルコンテンツの開発にスポットを当てた場合には、ハワイの巨大なレンダリングファームやそれを活かす為のワークフロー、そして技術的に当時の地平を多く切り開いた才能溢れる人材など、近年の映画やゲームに見られるデジタル映像技術に与えた影響や成果は計り知れません。
近年ではBioWareが言及したJRPGに対する断罪など、ファイナルファンタジーからのインスパイアと言われると正直ピンとこない方も多いかと思われますが、筆者の記憶が正しければBioWareはBaldur’s Gate II: Shadows of Amnのリリース時にBaldur’s Gateから進化したドラマ性や大作感溢れるカジュアルさにファイナルファンタジーから強くインスパイアされたとゲーム情報誌のインタビューで発言していました。
かつて世界中が羨望の眼差しで見つめた日本ゲームの影響が色濃く窺えるBioWare作品ですが、こういった視点でMass Effect 2や来るMass Effect 3を眺めてみるとまた違った何かが見えてくるかもしれません。
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