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先日数年の潜伏期間を経て遂に発表されたStarbreeze開発による新作“Syndicate”、かつて1993年にピーター・モリニューが率いたBullfrogがリリースしたアクションRTSの名作として知られるシンジケートのリメイクとなる今作は噂通りFPSタイトルとして発表され、まだその全貌は明らかでないものの、賛否両論を呼ぶ発表となりました。

そんな中、昨晩ハードコアなシミュレーションタイトルの数々でお馴染みParadox InteractiveのShams Jorjani氏がRock, Paper, Shotgunのインタビューに登場し、Paradoxが「Cartel」と名付けられたオリジナルのシンジケートに強くインスパイアされたアクションRTSタイトルの開発を進めていることが明らかになりました。

Jorjani氏によるとCartelはリサーチ要素や外交地図を備えた分隊ベースのアクションRTSで、シンジケートと同様にグローバルな巨大企業達が世界的な支配を目指し互いに戦う未来を舞台にしており、まさにオリジナルのリメイクといった体の内容となっています。

Jorjani氏は初代シンジケートへのインスパイアをはっきりと明言しているだけでなく、Starbreezeへのリスペクトを示した上でFPSタイトルとなる新生“Syndicate”が“最悪の事態”だと真っ向から批判、長年に渡って空白と化しているシンジケート的な存在の不在を埋めるタイトルとしてCartelの計画を進めていることを示唆しました。

Paradox内部ではどういった要素が“シンジケート”を作り上げているのか、世界観か、ゲームプレイ、或いはプラットフォームか、それとも名前か、そもそもシンジケートとは“何”か？といったディスカッションが行われ、Cartelがこの議論から生まれたものであることをJorjani氏は明かしています。

Jorjani氏はCartelのゲームプレイに設定されるゴールが多くのストラテジーゲームと同様にプレイヤーがミッションベースで他の党派と争い、戦争の勝利者になって終わることだと語り、ゲームがアクションRTSのミッションパートと、ミッション間に描かれるパートの2部構成となっており、プレイヤーは兵士と専門技術者からなる分隊をコントロールし、偵察、探索、破壊工作、回収、暗殺など、複数種のミッション遂行が課せられるとのこと。

また、分隊メンバーや武器のカスタマイズも可能で、キャンペーンに用意される各種ミッションではプレイ結果に伴いパラメーターの変化も用意され、ダイナミックなゲーム性がもたらされることが強調されています。

なお、Jorjani氏はCartelに登場する巨大企業が80年代のコングロマリットをベースにしており、企業が総括的な“悪”でありながらも、結局のところ彼らがコミットする行動が人類に最大の利益をもたらす皮肉さを描いていることも示しており、Syndicateとは“何”だったのかという問題にParadoxが真摯に対峙している様子が窺えるところです。

Paradoxがシンジケートの今にどんな答えを用意しているのか、CartelはStarbreezeのSyndicateと共に続報が楽しみなタイトルとなりそうですが、リリースに向け今後12～18ヶ月程度の開発を予定しているとのことで、お披露目はもう少し先の話となりそうです。