Just Causeシリーズで知られるAvalanche Studiosが開発を手掛ける新たなオープンワールドアクション「Mad Max」ですが、新たにAvalancheが本作の世界観とコンセプトを判りやすく描いたコンセプトアートを公式Facebookにて公開しました。
また、正式アナウンス以降、E3会場でクローズド出展された本作のプレゼンテーションから浮上したオーストラリア訛りではない音声と、オーストラリアをベースとしない新作の世界背景が、原作に対する冒涜だと大きな議論を呼ぶ状況となっていましたが、昨晩遂にAvalancheのボスChristofer Sundberg氏がこの問題について言及。ファンのフィードバックを受け入れ“Mad Max”新作がオーストラリアアクセントを特色とする決定が下されたことが明らかになりました。
今回は、今後の続報に備えるため、当初“Mad Max: Fury Road”のタイイン作品として発表された本作の出自や、God of War 2のクリエイターとして知られ、現在はCrystal Dynamicsに所属するデザイナーCory Barlog氏やKMM、そしてTeam Bondiとの関係を今一度整理し、正式発表を迎えた本作とAvalancheの立ち位置を改めてご紹介します。
2008年にジョージ・ミラー監督が“Mad Max”のゲーム化をアナウンスした際には、当時から計画が進められていた新作映画“Mad Max: Fury Road”のタイインタイトルとして発表され、KMM(ジョージ・ミラー監督のプロダクション)入りしたCory Barlog氏がプロジェクトを率いると報じられたゲーム版「Mad Max」ですが、その後2010年にAvalancheとCory Barlog氏(KMM)のコラボレーションが浮上し、AvalancheのボスChristofer Sundberg氏もこれを認める発言を行っていました。
その後、1年半ほどぱたりと続報が途絶えていたものの、2011年11月末にKMMが発表したBrendan McNamara氏の新作“Whore of the Orient”の権利取得に際し、同年8月にIPやアセットと共に買収していたTeam Bondiチームがゲーム版“Mad Max”の開発を担当することがアナウンスされ、2012年3月にはCory Barlog氏のCrystal Dynamics入りが報じられています。
これらのドタバタ騒動が展開していた頃には映画版のタイインとして報じられていた“Mad Max”ですが、Christofer Sundberg氏によると、この数年間にAvalanche内部だけでも“Mad Max”の開発が数度のやり直しを含む思索が続けられていたとのことで、2010年頃にCory Barlog氏とAvalancheが共同で開発していた旧“Mad Max”と、今回発表された新“Mad Max”が全く異なるタイトルであることが判明しています。
さらに、この過程において新“Mad Max”は、映画“Mad Max: Fury Road”や以前の映画作品との関連を持たないオリジナルのタイトルに変化しており、来る新作を完全に新しいIPとして打ち出したいAvalancheの企図が、前述したオーストラリアに基盤を置かないオリジナルの“Mad Max”へとその姿形を変えた原因となっていました。(※ Sundberg氏はインタビューで新“Mad Max”がスタンドアロンなプロットを特色とし、過去作品のストーリーとの関係は全く無いと主張していた)
という事で、最終的に原作人気を尊重しオーストラリア設定が改めて採用される結果となった新生“Mad Max”ですが、Avalancheがこれらの状況を乗り越えた上でどんな作品を生み出すのか、オリジナルとの関係を含め今後の動向に改めて注目が集まるところです。
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