“Halo”シリーズを生んだBungieが新たな10年を視野に入れ取り組む期待の新作「Destiny」ですが、9月9日の海外ローンチと9月11日の国内PS版発売がいよいよ目前に迫るなか、Guardian紙が本作の開発体制にスポットを当てたインタビュー記事を公開し、Activisionが新たな10億ドルフランチャイズとして5億ドルの予算(プロモーション費用を含む)を投じたとも報じられる巨大な作品の誕生を可能にした“Bungie”ならではの様々な取り組みやスタジオ文化、史上最大規模のベータを成功させ、来るメガローンチに挑むサーバインフラストラクチャの興味深いディテールが明らかになりました。
今回は、来る“Destiny”の概要や今や500人規模にまで成長したスタジオの歴史まで包括する記事の中から、ワークフロー専門技術者の雇用と活躍や、Bungie特有のクリエイティブな文化を育む取り組みなど、巨大な“Destiny”開発の裏側にフォーカスした新情報をまとめてご紹介します。
- Bungieは、“Destiny”のシームレスなオンラインマルチプレイヤーと快適なゲームプレイを実現するバックエンドを構築するために、ラスベガスに存在する巨大なデータセンタを中央処理用の施設として丸ごと購入。ここに100名規模の専門エンジニアを雇用し、プレイヤーStatsやサーバのモニタリング機能を集約させ、世界中に存在するサーバとPlayStation、Xbox向けの接続を24時間不眠不休で管理している。
- Bungieはラスベガスのデータセンタ購入について、天災の影響を考慮したことを挙げ、ラスベガスが地震やハリケーン、洪水の被害を受けることのない完璧な場所だったと説明している。
- インタビューに応じたBungieのCOO Pete Parsons氏は、Bungieに所属する全ての開発者が発言権を持ち、全員がクリエイティブな存在であることを強調。良いアイデアがあれば直ぐに採用される開かれた文化がスタジオに存在し、Bungieで働く場合には、初日からこれまでとは異なる仕事を進めることが出来るとアピールしている。
- こういったBungieのスタジオ文化を支える取り組みについて語ったPete Parsons氏は、沢山の開発者と共に仕事をスムースに進める手法は至って単純だと語り、直ぐに開発者が移動できるよう全てのデスクにキャスターが備え付けられていると説明。状況に応じてデスクを移動することで、いつでも“アーティストがエンジニアと”、“コーダーがデザイナーと”といった形で共に仕事を進められる体制を整えていることを明らかにしている。
- この柔軟な開発体制の変化を実現するため、Bungieのスタジオには個人用のオフィスが存在せず、全ての開発者がデスクで仕事に取り組んでいる。
- また、オープンなフロアには6フィートを超える仕切りや物を置かないことで、常に開発者がフロア全体が見渡せる構造となっている。Pete Parsons氏は、モニターの周りに開発者達が集まっている状況を皆が認識することは驚くべき可能性を秘めていると説明。一方で、開発における酷い大惨事を周知する機能も併せ持つとして、いずれにしても皆が全てを見渡せる必要があると語っている。
- さらに、Bungieは“Destiny”の開発にあたって、アートチームとプログラマ間の障壁や軋轢を解決するべく、選任のワークフローエンジニアBrandi House氏を雇用している。
- 開発が500人規模に膨らんだ弊害として、エンジニアのデスクまで歩いていって直接“ここが動いていないよ”と気軽に伝えるような、これまで容易に行われていた伝達が困難となり、200人のアーティストが在籍するような状態で仕事はできないとエンジニアが悲鳴を上げるような状況が挙げられているが、Brandi House氏はこういった状況を解決する選任のエンジニアとして、電気工学の博士号を持つユーザーインターフェースの専門知識を労働システムの構築に活かし、開発チームそのもののデバッグを効果的に進めているとのこと。
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