かつてInfinity Wardのコミュニティストラテジストとして、CoDブランドの著しい躍進と成功に多大な貢献を果たしたRobert Bowling氏が2012年4月に新スタジオ“Robotoki”を設立し、2015年のローンチに向けて開発を進めていた新作ゾンビサバイバル「Human Element」ですが、新たに本作のパブリッシングを担当していたNexonがRobotokiとの提携終了をアナウンスし、Robotokiがレイオフを実施したことが明らかになりました。
これは、本日Nexonの広報がVenture BeatやGamesIndustryを含む海外メディアに声明を送り明らかになったもので、Robotokiが“Human Element”のF2Pモデルを中止し、プレミアムモデルへの移行を決定したことから、欧米市場向けの革新的なF2Pタイトル供給にフォーカスするNexonのビジネスともはや合致しないことが提携終了の要因として挙げられています。
なお、GamesIndustryの確認に応じたRobert Bowling氏は、この報道とビジネスモデルの変更が事実であることを認めており、2年に渡る開発の過程でF2Pモデルが“Human Element”の楽しさを妨げる要因となることが明らかになったと述べ、両社の提携がもはや最良のパートナーシップではなくなってしまったと説明。この決定に伴い、100%インディペンデントなスタジオであるRobotokiのレイオフを実施する決断を下したことに加え、12月5日に新たなティザー映像の公開と、近く新たなパブリッシャーの発表を予定していることを明言しました。
今のところ、お披露目がどういった形で行われるのか、詳細は不明ですが、12月5日にはお馴染みGeoff Keighley氏が主催する大規模イベント“The Game Awards 2014”の開催が予定されており、年末の大舞台で初のお披露目と新たなパブリッシャーの発表が行われるのではないかと注目を集めています。
“Human Element”は、ゾンビアポカリプスが始まったアウトブレイクから35年が経過し、ゾンビの存在が脅威そのものではなく、対応策が十分に確立され日常に潜む危険の一部に変化した時代のポストアポカリプス世界を舞台とする珍しい設定のサバイバル作品で、パートナーとの生存、あるいは小さな子供を抱えたケースのサバイバルなどを背景に、モラルチョイスを重要視する作品となることが報じられていました。
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