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先日、“ハリー・ポッター”シリーズで知られる俳優ダニエル・ラドクリフをRockstarのSam Houser氏役として起用したと報じられたBBC Twoの「Grand Theft Auto」TVドラマですが、新たにDeadlineが今回のドラマにおいて重要な役割を担うフロリダの悪名高い元弁護士Jack Thompson氏役に名優ビル・パクストンが起用されたと報じ、見事なキャスティングに注目が集まる状況となっています。

今のところ正式なアナウンスは行われていないものの、ビル・パクストン本人がDeadlineのインタビューに応じており、Jack Thompson氏の社会的な義憤と憎しみに満ちた苛烈な行動について、彼は感情に流され過ぎたとの分析を明らかにしています。

去年は“オール・ユー・ニード・イズ・キル”のファレウ曹長として忘れがたい存在感を発揮し、今年はCall of Duty: Advanced Warfareの“Exo Zombies”にも出演しているビル・パクストンですが、半ば偏執狂的にRockstarを攻撃するJack Thompson氏役のビル・パクストンと、これを受けて立つSam Houser氏役のダニエル・ラドクリフが対峙する様子は、想像するだに面白い図だと言え、9月以降とされる放送に大きな期待が掛かるところです。

余談ながら、今回のTVドラマは“Grand Theft Auto”的な物語を描く作品ではなく、2012年にDavid Kushnerが著したインタビューとドキュメンタリー本“Jacked: The Outlaw Story of Grand Theft Auto”をドラマ化し、世界で最も成功したフランチャイズを成功させたRockstarのビデオゲーム開発にスポットを当てるもので、英BBCがイギリスで不足するデジタル技術者と若者の失業者問題にメスを入れる大規模なデジタルプログラム“Make it Digital”の一環としてドラマ化に踏み出した意義深い作品となっています。