マーベルとDC作品の映画化やTVドラマ化がそれぞれに大きな成功を収め、ユニバース展開からクロスオーバーまで、まるで夢を見ているかのうような状況が続いている昨今ですが、ことビデオゲームのAAAコアジャンルに限って言えば、“Batman Arkham”を擁するDCに対して、SegaとActivisionが粗製乱造を繰り返したマーベル作品が大きな遅れを取る状況が続いています。(※ モバイルやLEGOを含むトイ関連ゲームにおいては一定の成功を収めている)
昨年4月に報じられたTelltale Gamesとマーベルの提携に続いて、先日SIEAとマーベルの提携によって誕生したInsomniac版“スパイダーマン”が、これまでの歴史を変える大きな転機となるのではないかと期待されるなか、マーベルのゲーム部門を率いるVP Jay Ong氏がコンソール向けの新たな取り組みについて言及し、今回のInsomniac版“スパイダーマン”が今後の大きな計画における第一歩に過ぎないと語り注目を集めています。
これは、Jay Ong氏がPolygonのインタビューに応じ明らかにしたもので、氏はマーベルが真に優れたビデオゲームを作り上げるために何をすべきか、真剣に取り組んでいると語り、件の“スパイダーマン”がまさしくその予兆であることを明言。まだ明かすことができないマーベルゲームの計画が複数存在することを明言しました。
ビデオゲーム産業で最高のゲームデベロッパと仕事を進めたいと語るJay Ong氏は、その熱意と実力を踏まえ共に取り組むスタジオを慎重に選定していると説明。この選定に一定の基準を設けていることを挙げ、世界クラスのゲームを構築する能力があるか、優れた才能を生むために十分なリソースの投資を行っているか、IPに対する情熱を持ちあわせているか、野心が共有できるか、キャラクターを愛しているか、こういった情熱が出会って30秒で伝わるようなチームを探していると強調しています。
氏は、現在進めている取り組みのスローガンの1つが作品に忠実な確実性であることを挙げ、“スパイダーマン”というレーベルでゲームを作ることは簡単ながら、これにピーター・パーカーを反映させることは難しいと説明。Insomniac Gamesと新作のクリエイティブディレクターBryan Intihar氏は、まさにこれを具体化させていると語り、この野心的な作品が今後のフランチャイズとキャラクターを作り上げるためにマーベルゲームが送り出す最初の大きなマイルストーンだとアピールしました。
なお、Jay Ong氏によると、来るInsomniac版“スパイダーマン”は全く新しいオリジナル作品であり、2017年夏の新作映画“Spider-Man: Homecoming”とも一切無関係とのこと。(さらに氏は、この時代と世代において、映画とビデオゲームのタイインモデルはもはや十分に機能しない状況にあると説明している)
余談ながら、マーベルのゲーム部門を率いるJay Ong氏は、かつてMicrosoft Game StudiosとEAでビジネス開発を率い、2010年以降はBlizzard Entertainmentの要職を務めたビデオゲーム産業のベテランであり、2年前にマーベル入りした経緯を鑑みれば、これらの取り組みは氏の言葉通り大きな変革に向けた最初の一歩とその兆しであると言えます。
遂にマーベルのコアゲームが“Batman Arkham”の品質に迫る動きを本格化させるか、Telltale Gamesの作品を含む今後の動向に大きな注目が集まるところです。
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