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かつて、リュック・ベッソンが2001年に起ち上げた映画制作会社EuropaCorpのCEOを務め、Ubisoft Motion PicturesのCEOとしてマイケル・ファスベンダー主演の“Assassin’s Creed”やトム・ハーディがサムを演じる“Splinter Cell”の映画化に尽力したJean-Julien Baronnet氏が、新たにビデオゲーム専門の映画スタジオ“Marla Studios”を設立したことが明らかになりました。

これは、Varietyの報告から明らかになったもので、既に幾つかのビデオゲーム会社と対話を進めており、来年には何らかの製作を始める予定とのこと。

また、Jean-Julien Baronnet氏はビデオゲームを映画化する翻案は、映画製作のノウハウだけではなしえない特別なプロセスだと語っており、ビデオゲームの開発プロセスに対する理解やゲームデザイナーと密接な関係を持つこと、ゲームのDNAを最も適切に扱うクリエイティブな視点、さらにゲーマー達の情熱まで理解する必要があると強調しています。

Jean-Julien Baronnet氏によると、“Marla Studios”の主要な取り組みは大きく以下の3つに分類されるとのこと。

• ビデオゲーム会社と共に、IPを最良の状態で届けられる芸術的な観点やパッケージの決定。
• ビデオゲーム会社に強力なクリエイティブコントロールと高い払い戻しを与えるハリウッドスタジオとの契約交渉。
• それぞれの製作ステージにおいて、ビデオゲーム会社のクリエイティブな開発者と深い協力体制を実現すること。

なお、Jean-Julien Baronnet氏は、スタジオのクライアントが（ハリウッド側ではなく）あくまでビデオゲーム会社であることを強調しており、映画スタジオには新しいIPの開拓とこの成功に伴う副次的な恩恵がもたらされるだろうと伝えています。

余談ながら、Jean-Julien Baronnet氏は今年4月にUbisoft Motion Picturesを退社したことが報じられており、今後のUbisoft映画を率いる後任のCEOはYves Guillemot氏の兄弟であるGerard Guillemot氏に決定したことが判明していました。