今年1月下旬に映画スタジオ“American Zoetrope”が90万ドルの調達目指すKickstarterキャンペーンを始動した映画「地獄の黙示録」(Apocalypse Now)の公式ビデオゲーム化プロジェクトですが、Kickstarterキャンペーンの終了が9日後に迫るなか、“American Zoetrope”が独自のクラウドファンディングを始動し、プロジェクトの移行を正式にアナウンスしました。
これは、90万ドルの初期ゴールに対して、調達が僅か17万ドル強に留まった状況を鑑み、American Zoetropeが計画の仕切り直しを図ったもので、KickstarterキャンペーンにPledgeを行ったファンに対するアップグレードを提示した上で、今後は2020年の発売を視野に入れた500万ドルの長期的なクラウドファンディングと“より密接で深い”コミュニティ運用を進めていくとのこと。
Polygonのインタビューに応じたビデオゲーム版“地獄の黙示録”のゲームディレクターMontgomery Markland氏は、AAAタイトルに求められる十分な予算無しに本物の“地獄の黙示録”ゲームを作ることは適わず、長期的なクラウドファンディングプラットフォームが必要だったと説明しており、“Star Citizen”を例に挙げ、開発の初期段階からコミュニティとキャンプファイヤーを囲むように計画を進めていきたいと説明しています。
ビデオゲーム版“地獄の黙示録”の開発は、以前に一度頓挫したビデオゲーム化プロジェクトを率いていたベテランLawrence Liberty氏(Fallout: New VegasやDC Universe Online、The Witcherに参加)やMontgomery Markland氏(Wasteland 2やTorment: Tides of Numeneraのプロデューサー、AtariやSEGA、THQ、Ubisoft、Obsidianでも活躍したベテラン)、Rob Auten氏(Gears of WarやBattlefield
、Far Cry、The Vanishing of Ethan Carter、Tom Clancy作品のライター)が中心となって開発を率いる新作で、Obsidianのお馴染みJosh Sawyer氏がクラウドファンディングとゲームプレイデザインの外部アドバイザーを務めることが報じられていました。
■ ビデオゲーム版“地獄の黙示録”の概要
- ビデオゲーム版“地獄の黙示録”の対応プラットフォームはPC、ストレッチゴールでコンソールに対応予定で、2019年の早期アクセスリリース、2020年に製品版発売を予定している。
- プレイヤーはウィラード大尉となり、カーツ大佐の暗殺任務にあたる。プレイヤーの行動がウィラードの運命を決定付けるほか、オーディオやビジュアル的な歪みによってウィラードの感情や過去の経験が呼び起こされる描写や無駄な戦闘を回避するためのステルス、資源管理を含むサバイバル要素やホラー要素を特色とする。本作は決してベトナムで繰り広げられるCall of Dutyではないとのこと。
- 映画の主要人物たちが多数登場する。さらにAmerican Zoetropeとの提携に基づき新たなキャラクターが導入される予定。
- カーマイン・コッポラが手掛けたオリジナルのサウンドトラックが用いられる。
- 製作には映画スタジオ“American Zoetrope”とVFXスタジオFramestoreのベンチャー/インキュベーター部門“Framestore Ventures”、アートとデザインを専門とする“Ringling College of Art and Design”、Wasteland 2やTorment: Tides of Numeneraのクラウドファンディングにも参加したマルチメディアエンターテインメント企業Malibu Road PicturesとStoutlight Incorporatedが参加。
- Montgomery Markland氏によると、映画とは別の展開を含むマルチエンディングも考慮しているとのこと。
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