シャーロック・ホームズシリーズでお馴染みの“Frogwares”がラヴクラフトの作品世界とクトゥルフをテーマに描くオープンワールドの探索/調査ゲームとして開発を進めている期待作「The Sinking City」ですが、新たにFrogwaresが公式サイトを更新し、不気味な異形の存在と禍々しい儀式の様子を描いた2枚のコンセプトアートを公開しました。
今回のコンセプトアートが“The Sinking City”に登場が予想される要素や感覚、雰囲気を示すものだと語ったFrogwaresは、ラヴクラフトを特別な作家とした素養の1つが精神の崩壊を描く能力だったと述べ、これがまさに“The Sinking City”で示したい要素だと説明。舞台となる都市Oakmontで起こる奇妙な出来事や朝霧のように立ちこめる狂気など、まさにプレイヤーが経験する出来事を描いたイメージだと伝えています。
未だ謎の多い“The Sinking City”ですが、Frogwaresによるとまもなく本作に登場する人々や建築物、キャラクターといった続報を解禁する予定とのこと。
“Sinking City”はラヴクラフトの作品世界とクトゥルフをテーマに描くオープンワールドの探索/調査ゲームで、超自然的な現象により広範囲な洪水の被害に苦しむ1920年代のニューイングランドを舞台に、主人公である私立探偵が町の調査と超常現象の原因究明に臨む物語を描く作品となっています。
また、舞台となるオープンワールド環境の都市Oakmontのデザインにあたって、都市計画と地理学者の博士号を持つKonstantinos Dimopoulos氏が“The Sinking City”の開発に参加しており、しばしば見られるシェアワールドやマクガフィン的な装置としてクトゥルフを扱わず、都市機能と神話が実際に共存しうる真のラヴクラフト的都市環境の構築を目指すためのアプローチが話題となっていました。(参考:過去記事)
余談ながら、本作は元々Focus Home Interactiveが発表したケイオシアムの人気TPRG“クトゥルフの呼び声”のビデオゲーム化プロジェクトとしてアナウンスされた作品で、FocusとFrogwaresの提携終了に伴いこのプロジェクトが“The Sinking City”としてリブート。一方、Focus側の計画についてはフランスのCyanideが現行の“Call of Cthulhu”として全く異なるアプローチの新作開発を進めていることが知られていました。
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