doope!

かつてValveでVRとARの研究を進めていた天才Jeri Ellsworth女史とRick Johnson氏が2013年に設立し、2013年10月に実施したKickstarterキャンペーンを通じて105万ドルを超える資金調達を果たし、今年後半に独自のARデバイス発売を予定していたパロアルトのスタートアップ「CastAR」ですが、近年大規模な雇用を進めていた“CastAR”がここに来て資金調達に失敗し、スタジオを閉鎖。

さらに、CastARの閉鎖と70人規模のレイオフに伴い、2016年11月に買収され傘下となっていた“Eat Sleep Play”（※ ジャッフェが2007年に設立し、新生Twisted Metalを手掛けたスタジオとして知られる）が閉鎖となったことが明らかになりました。

“CastAR”の閉鎖は、予てからCastARを支援していたAndroidの父Andy Rubinのベンチャーキャピタル“Playground Global”が融資とシリーズBの調達を打ち切ったことによるもので、Polygonの報告によると、現在中心的な開発者グループがCastAR技術の売却に向けた取り組みを進めているとのこと。

なお、“CastAR”は昨年5月に閉鎖されたDisney InfinityのデベロッパAvalanche Softwareの開発者を多数雇用したほか、かつてLucasArtsとTrendy EntertainmentのCEOを務めたDarrell Rodriguez氏、元DisneyとZyngaの役員Steve Parkis氏、かつてPlayStationのマーケティングを率いたPeter Dille氏、Activisionのハードウェアディレクターを務めたArnie Sen氏といった著名なベテランを次々と雇い入れ、独自デバイスの開発を進めていたほか、“Eat Sleep Play”についてはCastAR用のARタイトル開発を手掛けていたことが知られていました。