LittleBigPlanetやTearawayシリーズでお馴染み“Media Molecule”がボクセル/スプライン/ポイントベースの革新的な内製エンジンを用意し開発を進めているサンドボックス/コンテンツクリエイト系の期待作「Dreams」ですが、昨晩開催されたPlayStationのメディアショーケースでは、本作の続報がアナウンスされず、昨年末以降目立った動きが見られない野心作の動向に注目が集まるなか、スタジオのボスSiobhan Reddy女史がParis Games Week会場で本作の進捗を報告し話題となっています。
メディアショーケースの終了後に行われたプレス向けのパネルに出席したSiobhan Reddy女史は、“Dreams”の完成を心から楽しみにしていると語り、スタジオ内部では実に素晴らしいものが出来上がりつつあると説明。自身がこの数週間のうちに(Dreamsを用いて)2つのゲームを作ったと明かし、現在も“Dreams”の開発が進行中であることを明言しました。
また、Siobhan Reddy女史は“Dreams”のVR対応に前向きな見解を提示した上で、現在は作品の完成が最優先だと強調。同じくパネルに出席した吉田修平氏もいつかVRで“Dreams”をプレイしたいと語ったとのこと。
“Dreams”は、純粋なサンドボックス作品としてクリエイティブ自体を遊びにしてしまうことを1つのコンセプトとしており、LittleBigPlanetのゲームプレイとクリエイトの間に存在したある種の隔たりにフラストレーションを感じていたMedia Moleculeが、ゲームプレイそのものにMedia Molecule的なクリエイティブを融合させた作品であることが報じられていました。
また“Dreams”は、(ラスタライズ時まで含め)従来のポリゴンを用いないボクセル/スプライン/ポイントベースの内製エンジンを採用しており、数十億規模のボクセルで構成されるスケーラブル且つ高精細なオブジェクトの描画を実現しているほか、メタボール風の動的モデリングや品質の高いファー表現を可能にするスプライン、モーションや物理演算を併用する3Dブラシなど、文字通り魔法のようなスカルプトツールが大きな話題となっていました。
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