昨年後半、ビデオゲーム産業全体を揺るがした騒動を経て、今年4月には遂にベルギー政府がルートボックスをギャンブルの一種と認定し、同国における未成年者のゲーム内ギャンブルに対するアクセスを違法とした(※ Valveや2Kはこれを遵守し同機能を無効化、Blizzardは意見が異なると主張した上でベルギー政府の解釈を尊重し無効化、一方でEAは“FIFA 18”について倫理的かつ法的に適切な開発を行い実施しているとして、ベルギー政府と現在も真っ向から対立している)いわゆる“ルートボックス”問題ですが、新たにヨーロッパの15に及ぶ国と地域のギャンブル規制当局、そしてアメリカのワシントン州が共同で“ビデオゲームと賭博”の問題に取り組む声明を発表し話題となっています。
これは、“2018 Gambling Regulators European Forum”を通じて発足した欧州を中心とする協力的な取り組みを指すもので、「ゲーミングと賭博の曖昧な境界によって引き起こされる危険に取り組む」ことを目的としており、まずは“人気ビデオゲームと関連する違法かつライセンスの無い第三者Webサイト”、つまり今も多く残存するCS:GO Lounge的なギャンブルサイトの規制に取り組むとのこと。
また、今後はルートボックスと賭博の関係についても調査を進めることが示唆されており、イギリスの賭博委員会を率いるNeil McArthur氏は、今回の取り組みが目指す目標について、“両親が子供の危険に気付き、安全を保つ方法について対話すること”を挙げています。
■ “賭博とゲーミングの曖昧な境界の問題にまつわる賭博規制当局の共同宣言”の加盟国と地域
- オーストリア:連邦財務省の局長Alfred Hacker氏
- チェコ共和国:政府賭博監督局の局長Karel Blaha氏
- フランス:仏オンラインゲーム規制当局の議長Charles Coppolani氏
- ジブラルタル:ジブラルタル自治政府賭博部門の理事Andrew Lyman氏
- アイルランド:アイルランド司法省賭博政策部の最高責任者Brendan Mac Namara氏
- マン島:賭博管理委員会の代表Steve Brennan氏
- ジャージー:ジャージー賭博委員会の代表Jason Lane氏
- ラトビア共和国:くじと賭博監督検査局の局長Signe Birne氏
- マルタ共和国:マルタゲーミング委員会のCEO Heathcliff Farrugia氏
- オランダ:オランダ賭博委員会の役員会会長Jan Suyver氏
- ノルウェー:ノルウェーゲーミング委員会の局長代理Henrik Nordal氏
- ポーランド:財務省の国務次官Paweł Gruza氏
- ポルトガル:政府観光局の副議長Teresa Monteiro氏
- スペイン:賭博規制当局のCEO Juan Espinosa Garcia氏
- ワシントン州:州賭博委員会の理事David Trujillo氏
- イギリス:英賭博委員会のCEO Neil McArthur氏
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