先日、待望の“The Sinking City”ローンチを果たしたウクライナのデベロッパ「Frogwares」ですが、本日スタジオが公式サイトを更新し、お馴染み「シャーロック・ホームズ」シリーズの販売に関する声明を発表。以前にパブリッシャーを担当していたFocus Home Interactiveとの間にトラブルが生じており、幾つかの作品が既にコンソールのストアから取り下げられたほか、まもなくPS4とXbox One、PS3、Xbox 360、Steam版「Sherlock Holmes Crimes & Punishments」の販売が終了する見通しとなっています。
“Frogwares”の報告によると、この状況はFocus Home Interactiveとの間に交わされたパブリッシング及びディストリビューション契約が満了したにもかかわらず、タイトルのクリエイターでありIPを保持するFrogwaresに対して、Focus側がタイトルID等の移管を拒否したことにより生じているもので、FocusがFrogwaresに送付した声明には、「Focusカタログから全てのゲームを削除した開発者に対して、コンテンツIDやタイトルIDを含むいかなるタイトルも移管しない方針を定めている」と記されており、この方針に伴いFocusがストアからタイトルを削除しているとのこと。
なお、Frogwaresは過去および既存の契約にこういった方針は含まれておらず、過去にも適用されたことはないと説明しており、このまま状況が好転しない場合、9月29日に“Sherlock Holmes Crimes & Punishments”の販売が終了する予定となっています。
これに伴い、Frogwaresは新たなストアプロファイルを作成すべく、コンソールストアと連絡を取り状況の改善を図っているものの、今のところ実現可能かどうかについては(旧世代機向けの対応が極めて困難なことやSDK更新の手間もあり、数ヶ月の工程と多額の予算が必要となることから)不確かで、スタジオの運営と将来に深刻な打撃を与えるため、迫る損失に備えなければならない大変な状況にあると伝えています。
Steamの“シャーロック・ホームズ”シリーズタイトルは、一部のタイトルをFrogwaresのパブリッシング作品に改め現在も購入可能ですが、販売終了が迫る“Sherlock Holmes Crimes & Punishments”といえば、長い歴史をもつシリーズの中でも屈指の名作であり、突如浮上したトラブルの動向に注目が集まる状況となっています。
■ 販売に関するリスト
- 9月29日販売終了予定:PS4とXbox One、PS3、Xbox 360、Steamの「Sherlock Holmes Crimes & Punishments」(※ Steamについては、記事執筆時点でFrogwareがパブリッシャーとして記載されていることから対応済みである可能性有)
- 販売終了したPS3タイトル:「The Testament of Sherlock Holmes」と「Magrunner: Dark Pulse」
- 販売が終了したXbox 360タイトル:「Sherlock Holmes versus Jack The Ripper」と「The Testament of Sherlock Holmes」、「Magrunner: Dark Pulse」
- Frogwareのセルフパブリッシング作品として販売が継続されるSteamタイトル:「The Testament of Sherlock Holmes」と「Sherlock Holmes Vs. Jack The Ripper」、「Magrunner: Dark Pulse」
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