Gears of Warの“The Coalition”がXbox Series Xで動作する「Unreal Engine 5」の技術デモ映像を公開

2019年の“Gears 5”ローンチを経て、今年5月に開発環境を従来のUE4から最新の“Unreal Engine 5”に移行すると発表したお馴染み「The Coalition」ですが、水面下で進められている未発表新作の動向に注目が集まるなか、現在開催中のGDC 2021にてThe Coalitionが“Unreal Engine 5”に焦点を当てるプレゼンテーションを実施し、内製の技術デモ「Alpha Point」をお披露目しました。

今回のデモは、フォトリアルなキャラクターレンダリングとUE5の多彩な新機能を用いたレベル環境を紹介するもので、何れもXbox Series X上で動作しており、キャラクターだけで約370万ポリゴン、レベル環境に至っては1億ポリゴンを超える驚くほど緻密なジオメトリや非常に高品質なライティング、次世代のマテリアルが確認できます。

早期アクセス版UE5を用いたThe Coalitionのデモ“Alpha Point”
こちらはキャラクターレンダリングのテスト映像

■ キャラクターレンダリングのテスト映像について

  • ポリゴン数
    • 髪:325万
    • 髭:24万
    • まゆげ:1万1,000
    • まつげ:3,500
    • 産毛:13万
    • ボディ:16万
    • フェイス:3万1,000
  • フェイスのトポロジーはGears 5の4倍、ボディのトポロジーはGears 5の3倍、毛の全体的なトポロジーはGears 5の250倍に達している。
  • Xbox 360時代のキャラクター1体のポリゴン数は、今回のまつげに使用された3,500ポリゴンとほぼ同等だった。
  • UE5のMetaHumanをフルに活用し、歯や目玉、一部マテリアルなどを使用している。
  • ディテールマップや布シェーダー用のスカルプトはZ-brushを使用。
  • Substace Painterを利用したカスタムパイプラインを作成。
  • 今回の映像はXbox Series X上で1080p/30fps動作している。

■ “Alpha Point”デモについて

  • ポリゴン予算に制限のない“Nanite”とリアルタイムライティング/反射/シャドウマップ技術“Lumen”を活用。シーン当たりのポリゴン数は1億を超えている。
  • 技術デモ向けに用意したオリジナルのカスタムアセットを使用。独自のアセットは全体の90%、残りの10%はQuixelのMegascansを使用している。
  • 今回のデモは、今後のプロジェクトで利用するパイプラインの初期テストとして開発されたもの。デモの内容は開発中の新作に関係するものではない。
  • Xbox Series X上で30fps動作。出力はUE5の新アップスケーラーを利用した4k解像度で、内部解像度は1080p~1440p。
  • パララックスオクルージョンを利用したデカールを使用。ベースマテリアルに4種のレイヤーを用意。
  • テクスチャ生成やディテールマッピング用に新たなパイプラインを開発。
  • ブラシでペイント可能なボリュームメトリックフォグシステムを導入。
  • シーン全体のテクスチャを4k解像度で利用するために、高速なストリーミングと潤沢なメモリ、ファイルキャッシュを活用するバーチャルテクスチャ技術を導入。
参考:“Alpha Point”の開発に焦点を当てるGDCパネルのアーカイブ
情報元及びイメージ:GameSpot, DSOGaming, Polygon