“Shelter”シリーズを生んだ「Might and Delight」がレイオフを報告、野心作“Book of Travels”を支援するDLCも

2021年12月22日 12:54 by katakori
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「Book of Travels」

アナグマやヤマネコの家族を描いた“Shelter”シリーズや精霊達に郵便を届ける1つ目の少女を描いた愛すべき小品“Tiny Echo”など、作家性の強い数々の作品で知られ、今年10月に独創的な小規模マルチプレイヤーオンラインRPG「Book of Travels」の早期アクセス版をリリースした「Might and Delight」ですが、“Book of Travels”の改善とアップデートに期待が掛かるなか、本日スタジオが本作のSteamページを更新し、スタジオの現状を報告。残念ながら、“Book of Travels”の販売が振るわず、開発チームの7割に及ぶレイオフを実施せざるを得ない状況に陥っていることが明らかになりました。

透明性を保つことの重要さを挙げ、レイオフの報告を行った“Might and Delight”によると、今回の人員削減は、これまで35人規模だった開発チームを10人にまで縮小するもので、スタジオ設立以来最も困難な決断だったとのこと。

“Might and Delight”は、今後のコンテンツ開発とペースに影響が出る可能性があると前置きした上で、“Book of Travels”に可能な限り最高のコンテンツをもたらし、運用が継続できるよう注力すると強調しています。

また、近日中に“Book of Travels”のサウンドトラックがリリースされるほか、本日より“Book of Travels”の開発支援を目的とする“Cup of Kindness”DLCの販売がスタートしています。

参考:10月に公開された“Book of Travels”のトレーラー

“Book of Travels”は、おとぎ話に登場するような世界“ブレイデッドショア”を舞台に、始まりや終わり、大きな目標を廃した、ミッションやシナリオに囚われない自由なソーシャルロールプレイング経験を描く新作で、統計値やクラスではなく、個性やアイデンティティに焦点を当てるキャラクターシートとプレイスタイル、ランダムイベント、他のプレイヤーとの出会いが貴重な体験となる小規模なマルチプレイヤーオンライン要素、複雑な一続きのイベントや秘密で満たされた美しい世界、シンボルを利用するプレイヤー間のコミュニケーション、300種を超えるアビリティといった要素を特色としています。

芸術的な小規模マルチプレイヤーオンラインRPGという“Book of Travels”のコンセプトやアプローチは、インディージャンルにおいても余りにニッチで、発表から発売に掛けて行われたプロモーションも全く十分とは言えない状況でしたが、ある種のゲーマーにとって“Might and Delight”作品は唯一無二の存在で、“Book of Travels”はその集大成でもあります。

MeadowやPawsと含む“Shelter”シリーズがお好きな方は、今一度“Book of Travels”をチェックして支援を検討してみてはいかがでしょうか。

「Book of Travels」の世界に飛び込んで、容赦のないユニークなソーシャルロールプレイングゲーム体験にその身を浸しましょう。過去の名作ジャンルにインスパイアされたこの穏やかな冒険では、お伽噺の世界を彷徨うこととなります。これはつまり、一本道のミッションやストーリーラインの制約を受けずに、ロールプレイを満喫できるということを意味します。ブレイデッドショア半島の荒々しい自然や鮮やかな都市の中を自由に移動してみましょう。さらに、豊かな手描きの世界の奥底にまで歩を進め、秘密のロケーションを見つけ、数多くの謎を解き明かしていきましょう。本作には、全体を通しての目的や明確な開始点、終点もありませんが、キャラクターには死の概念があり、そのせいでスリリングなプレイが楽しめます。

ブレイデッドショアは広大かつ複雑な世界であり、遠く離れた他のプレイヤーとは、よほど幸運でなければ出会うことはありません。出会った相手と協力するにせよ、あるいはそれでも我が道を行くにせよ、いずれの場合も、たくさんの逸話が語られるエキサイティングなオンラインコミュニティーの誕生に立ち会うこととなるでしょう。

ただし、お気を付けください。このゲームは、自ら道を切り開くことを好む方や放浪好きの方のためのものであり、システムが道筋を示すものではありません。自らのスタイルでプレイすることをプレイヤーに求め、旅を自分で形作るよう委ねるものなのです。どのような旅を選ぶにせよ、あなた自身がこの「Book of Travels」、つまり「旅の書」に自分だけの1ページを刻むことになるでしょう。

情報元及びイメージ:Steam, Steam, PC Gamer

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