先日、一部コンパニオンのボイスアクターが出演するSDCCパネルの実施が決定した人気シリーズ最新作「ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者」ですが、今秋の発売に大きな期待が掛かるなか、Game Informerが本作のさらなる特集記事を公開し、コンパニオンのデザイン的なアプローチに関するBioWareの興味深い取り組みが明らかになっています。
今回はBioWareのGM Gary McKay氏やゲームディレクターCorinne Busche氏、クリエイティブディレクターJohn Epler氏が明らかにした新情報の概要をまとめてご紹介します。
- “ドラゴンエイジ”シリーズのタイトルは、それぞれが大きく異なる作品であることから、BioWareは最新作についても、これまでと同じようなゲームを作ろうとは考えていなかった、従来とは全く違うことを目指し、幾つかの分野で限界に挑戦したと語ったGary McKay氏は、その挑戦の1つがまさに“コンパニオン”だったと説明している。
- ゲームディレクターCorinne Busche氏は、“ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者”のコンパニオンがBioWare史上最も完全かつ複雑に形作られた仲間だと強調。これまでのシリーズタイトルは、コンパニオンと冒険を共にしているような感覚だったが、“ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者”のコンパニオン達は豊かに肉付けされ、複雑で困難な問題を抱えている彼らとの関係は、大切な友人と共に旅をしているような感覚を与えると説明している。
- Corinne Busche氏によると、“ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者”に描かれる物語には、最高の興奮や色鮮やかさだけでなく、苦しさや暗さを伴う最低のどん底が存在し、そこに魅力的なコンパニオンたちが関わる一方で、作品全体に通底する要素にある種の楽観主義があり、これがゲーム全体に一貫する楽しさを与えているとのこと。
- また、BioWareが本作の開発に当たって用意したルールの1つは、プレイヤー/主人公ルークが例え不在であっても存続する世界を作ることで、ルークが関与していない状況でも、古代の対立や怨恨など、様々な出来事が進行していく。
- これは、コンパニオンについても同じルールが適用される。まず、彼らには彼ら自身の物語/ストーリーアークが存在しており、その物語にルークがどのように関与することになるのか、ルークの存在によってどんな魅力的な展開が可能となるのか、そういった視点からデザインが進められている。
- また、コンパニオンは(黒カラスやモーンウォッチ、グレイ・ウォーデンといった)各勢力の顔としてデザインされているほか、一部のキャラクターはその地域全体の顔でもあり、彼らが勢力を代表することで、セダスの多様な世界を魅せるストーリーテリングを担い、生きた世界を形作っている。
- こういったデザイン的アプローチの一例として、コンパニオン“ナーブ・ガルス”のディテールが次のように紹介されている。ナーブはミンラーソスで活動する私立探偵。ミンラーソスはテヴィンター帝国の首都であり、魔道士が帝国の全権を掌握している。支配層である魔道士達は奴隷制度を信奉し、実際に奴隷たちを使役する極めて抑圧的で全体主義的な政治体制を確立している。ナーブが所属するシャドウドラゴンは、セダスで魔道士政治と奴隷制度に反対する抵抗勢力で、街を支配する極めて抑圧的な政権に立ち向かっており、ナーブは市井の声、庶民の声を象徴するキャラクターとして描かれている。
- これまでの“ドラゴンエイジ”には、オーレイの女帝セリーンやその侍女ブリアラといった上流階級の要人が登場したが、BioWareは今作でテヴィンターの権力者だけてなく、そこに住む庶民の姿を現すキャラクターを登場させたいと考え、ナーブが誕生した。彼女は私立探偵でもあり、弾圧や専制政治に立ち向かい、他のコンパニオンたちのようにアクションで活躍するだけではなく、問題を解決する糸口やその方法を見いだすことにも重点が置かれている。
- 戦闘時におけるコンパニオンも自主性を持つ独自の存在であり、自らの意思で標的を選ぶだけでなく、プロットの進行に伴い能力のより有用な使い方を学び(例:ハーディングの一部アビリティには、本来は使用時にプレイヤーの指示が必要となる能力をハーディングが自動で発動可能となる強化が存在する)、実在する誰かと一緒に戦っているような感覚が得られる。一方で、アビリティホイールを開いて戦術を練る状況では、みんなが肩を寄せ合い共にプランを考えているような、有機的なチームワークが得られる。
- 最新作のプレイヤー拠点“Lighthouse”には、それぞれのコンパニオンに専用の部屋が用意され、プレイヤーとの関係や理解が深まるにつれて、部屋や彼らの個性が開花し、より完全な状態に進化していく。また、本作のコンパニオンには、プレイヤーとのロマンスだけでなく、コンパニオン同士のロマンスも存在する。
Dragon Age: The Veilguard
険しい荒野、危険な迷宮、きらびやかな街の数々に彩られたセダス大陸で、激しい戦闘と秘められし魔法を体験しましょう。今、世界に破滅が訪れようとしています。堕落した太古の神々が何世紀にもわたる闇から解き放たれ、世界を滅亡させようと躍起になっています。
セダスは頼れる人物を必要としています。ドラゴンエイジの新たなヒーロー「ルーク」となり、立ち上がろう。なりたい自分になり、自分の好きなようにプレイして、神々が世界に災いをもたらすのを阻止するために戦いましょう。ですが、1人だけではどうにもなりません。7人の仲間からなるチームを率いて、それぞれの物語を体験しましょう。そして共にヴェイルの守護者となるのです。
没入型1人プレイ用RPG「ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者」で、神々に逆らい、ヴェイルの守護者を結集せよ。人々が信頼を寄せるリーダーとなれ。
■ 荒廃した世界を一つにする
険しい荒野、危険な迷宮、きらびやかな街の数々に彩られた活気あふれる世界、セダス大陸に足を踏み入れましょう。堕落した神々が大陸全域に大混乱を巻き起こす中、世界に破滅が訪れようとしています。戦争を繰り広げる国家、分裂する派閥。あなたは誰を信じますか?アーラサンの森からミンラーソスの裏路地まで、世界はあらゆる場所で崩壊を始めています。あなたの行動はセダスの運命を握る鍵なのです。
- 1人プレイ用ストーリー – 堕落したエルフの神々がテダスを脅かすとき、危機からテダスを救うために先頭に立って戦いましょう。ルークはどんな不利な状況でも、どんな犠牲を払っても、戦いを恐れません。
- 活気あふれる多彩な環境 – 鮮やかな空想世界に入り込み、想像力豊かな新しい場所や、 聞いたことはあっても見たことのない土地を体験しましょう。
- より強大な敵 – ダークスポーンやヴェイルの彼方からやってきた魔物、天空を支配するドラゴンなど、個性的な敵と戦いながらクエストを進行させ、セダスの未来をかけて戦いましょう。
■ ヴェイルの守護者を結集せよ
豊かな人生と深いバックストーリーを持つ7人の仲間からなるチームを結集させましょう。彼らとは、仲を深め、恋に落ちることさえあります。中には、暗殺者、黒魔術師、探偵などもいて、それぞれが専門知識を持ち、独自の能力を持って戦いに挑みます。あなたは決して1人ではありません。誰を戦場に連れて行くかを決め、一緒に悪魔やドラゴン、堕落した神々に立ち向かいましょう。
- 個性的な仲間を募集 – チームには、過酷な過去や 驚きの経歴、それぞれの苦悩や動機、そして生存のための希少なスキルを持った人々が揃っています。共に戦うのは、斥候のハーディング、探偵のナーブ、屍術師のエムリック、ドラゴンハンターのターシュ、監視官のダブリン、ヴェイルの跳躍者ベララ、魔道士キラーのルカニスです。
- 多彩な仲間のストーリー – セダスでの冒険を通じて、それぞれの仲間との関係を深め、彼らについて理解を深めましょう。ストーリーの選択は彼らの成長にも影響し、ストーリーをクリアすれば強力なアビリティが解放される可能性もあります。仲間との思い出を作ることで、セダスでの体験がより深まり、戦いの幅が広がります。
■ 人々が信頼を寄せるリーダーとなれ
様々な種族や戦闘クラスから選び、外見をカスタマイズし、キャラクターのバックストーリーを選び、ドラゴンエイジの新しいヒーロー、ルークとして旅を始めましょう。選択はあなた次第。冒険を続けるうちに新たなアビリティを手に入れ、自分の戦闘スタイルを強化するユニークで強力なアーティファクトを見つけ出すことになるでしょう。厳しい決断を迫られ、味方を鼓舞し、あらゆる剣、杖、弓の卓越した腕が必要とされる戦いが待ち受けています。
- 思い通りの自分になれ – 充実のキャラクタークリエイターで、自分だけのルークを作り上げましょう。人間、クナリ族、ドワーフ、そしてエルフと、多様な外見オプションが用意されています
- プレイスタイルの選択 – それぞれ2種類の武器と、戦闘中に選択できる固有のアビリティを持つ3つのクラス(戦士、魔道士、ローグ)から選択。テンポの速い攻撃、パリィ、回避を仲間のアビリティホイールと組み合わせて敵の弱点を突き、破壊的な戦闘コンボで勝利をつかみ、新たな奥深い戦略を体感しましょう。自分に合った戦闘スタイルをカスタマイズできます。
- RPGの奥深い進行 – ルークと仲間をそれぞれのスキルツリーでレベルアップさせていきましょう。パークや戦闘アビリティを選択しながら、より強力な特技を習得していきます。
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