SIEが「Firewalk Studios」の閉鎖を正式発表、“CONCORD”の復活も断念

2024年10月30日 8:54 by okome
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「Concord」

“Destiny”の誕生と成功を支えたベテランたちが集う“Firewalk Studios”のデビュー作として、2023年5月にアナウンスされ、8月24日にローンチを果たしたものの、十分なユーザーベースの獲得に至らず、発売から10日で販売中止と返金対応、サーバの閉鎖が決定した「CONCORD」ですが、その後(F2P運用等を含む)新たな可能性を模索していた“CONCORD”の動向に注目が集まるなか、本日SIEが「Firewalk Studios」の閉鎖を正式に発表。加えて「CONCORD」に関する検討についても終了することが明らかになりました。

報告を行ったPlayStation StudiosのボスHermen Hulst氏は、この数ヶ月に渡ってあらゆる選択氏を検討したものの、熟考の末、ゲームとスタジオを閉鎖することが最善の道だと判断したと伝えています。

また、今回の発表にて、ヘルシンキのモバイルスタジオ“Neon Koi”の閉鎖も決定しており、併せて開発を進めていたモバイルアクションゲームの計画を中止したことが判明しています。

余談ながら、“Firewalk Studios”は、かつて2000年から2016年に掛けて、Bungieの社長とスタジオヘッド、CEOを兼任し、中期Bungieの成功と成長を支えたHarold Ryan氏が設立したProbablyMonstersの内部スタジオとして誕生したワシントン州ベルビューのスタジオで、Bungieの元クリエイティブディレクターRyan Ellis氏とDestinyのDLCストーリーリードを務めたCJ Cowan氏、“Destiny”や“Bioshock Infinite”のプロデューサーを務めたElena Siegman氏など、文字通り“Destiny”の誕生と成功を支えたベテランたちが数多く在籍するスタジオとして期待を集めていました。

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ソニー・インタラクティブエンタテインメント

PlayStation Studiosに関するお知らせ

本日、ハーマン・ハルスト(ソニー・インタラクティブエンタテインメント スタジオビジネスグループ CEO)から、SIE社員に以下のメールが送られました。

皆さん、本日は、ソニー・インタラクティブエンタテインメント スタジオビジネスグループから重要なお知らせがあります。

私たちは、短期および長期的なビジネス目標を確実に達成するために、常にゲームポートフォリオとプロジェクトの状況を精査しています。SIEのスタジオビジネスを強化する取り組みの一環として、Neon KoiとFirewalk Studiosに対して難しい決断を下すことになりました。

プレイステーションの現行デバイスの域を超え、シングルプレイヤーゲームと並行して魅力的なオンラインエクスペリエンスを創造することは、SIEの収益源の拡大において不可欠です。しかし、新たなプラットフォームにゲームを展開するには、戦略的に判断し、プレイヤーが求める体験を満たすことができない場合は、それをしっかりと認識する必要があります。

モバイルはスタジオビジネスにとって重要な成長領域ですが、私たちの取り組みはまだ始まったばかりです。この新しい領域で成功を掴むためには、PlayStation Studiosの作品としてふさわしいクオリティ、そして世界中のプレイヤーへと広がる可能性を持つタイトルに焦点を絞る必要があります。

これらの理由を基に、制作されていたモバイルアクションゲームと共に、Neon Koiを閉鎖することになりました。Neon Koiの皆さんのこれまでの努力と、革新に向けた飽くなき情熱に感謝の意を表します。

Firewalk Studiosに関しては9月初旬に発表した通り、『CONCORD』は優れた側面もあったものの、幅広いプレイヤーに受け入れられなかった部分もあり、ゲームをオフラインにしました(『CONCORD』(コンコード)に関する重要なお知らせ)。私たちはこの数ヶ月、多くの時間を費やしてあらゆる選択肢を検討してきましたが、熟考の末、ゲームと共にスタジオを閉鎖することが最善の道であると判断しました。Firewalk Studiosの熟練した技術、創造力、そしてこれまでの献身と努力に心から感謝しています。

PvPのファーストパーソン・シューティングゲームは、非常に競争が激しく、常に進化しているジャンルであり、残念ながら『CONCORD』では目標を達成することができませんでした。私たちは、『CONCORD』から学んだ教訓を生かし、将来的な成長に向けて引き続きライブサービス領域に取り組んでいきます。

同僚や仲間がSIEを離れるのはとても辛いことです。今回の決定は非常に厳しいものですが、組織を強化する上で必要な決断であると考えています。Neon KoiとFirewalk Studiosは、多くの才能ある人々が集う場でした。今後私たちは、影響を受ける方たちの一部を、可能な限りSIEのグローバルなスタジオコミュニティに配属できるよう取り組んでいきます。

私は、クリエイティブな試みを許容し、新しいIPの創造を積極的に追求することで生まれる可能性を常に信じています。しかし、特に現在の厳しい経済環境においては、収益面も含め、持続可能な成長を推進することが極めて重要になります。

辛いお知らせとなりましたが、今後のスタジオビジネスグループと私たちのチームにご期待ください。プレイヤーの心に残るエンタテインメント体験を創造し続けることにより、私たちはこれからも困難に打ち勝ち、成長を続けていくと確信しています。

皆さんの日々のご尽力に感謝します。

スタジオビジネスグループ CEO ハーマン・ハルスト

情報元及びイメージ:Sony Interactive Entertainment Japan, Gematsu, PC Gamer

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