近年、買収を含む大規模な事業拡大とポートフォリオの拡張を進める一方で、一部低品質なコンテンツのリリースが続き、CEO Ebba Ljungerud氏の辞任を含むハラスメントや差別、不適切行為等に関する問題も浮上している名門「Paradox Interactive」ですが、9月まで取締役会会長を務めていたスタジオの象徴的な共同創設者Fredrik Wester氏がCEOに復帰した新体制の動向に注目が集まるなか、昨日スタジオが今後の取り組みに関する声明を発表。実績のある分野に注力すべく、複数の未発表プロジェクトをキャンセルしたことが明らかになりました。
今回の発表は、スタジオのリソースと専門知識を実績のあるビデオゲームのニッチ分野(ストラテジーやマネジメントゲーム)やリターン/リスクの要件を十分に満たすプロジェクトに集中させる新たな戦略に基づくもので、評価損は全体で2億6,500万スウェーデン・クローナ(約33億6,000万円)に達し、2021年Q3の税引前利益に1億3,500万スウェーデン・クローナ減の影響を与えるとのこと。
声明を発表したFredrik Wester氏は、Paradox Interactiveがストラテジーゲームやマネジメントゲーム分野に生まれ育ち、今なお心血を注いでいるのもまたこの分野だと語り、プレイヤーが長期間楽しめるゲームを作り上げるために、優れたポテンシャルを持つプロジェクトが最高のリソースを得られるよう、開発パイプラインをさらに先鋭化したと強調しています。
なお、Paradox Interactiveは現段階で15本の新作を開発しており、このうち4本が発表済みの「Victoria 3」とコンソール版「Crusader Kings 3」、コンソール版「Shadowrun Trilogy」、そしてフロントマンの解雇と開発スタジオの変更を含む体制の刷新に伴い続報が完全に途絶えている期待作「Vampire: The Masquerade – Bloodlines 2」となるほか、“Crusader King 3”の“Royal Court”を含む複数のDLC開発も進められているとのこと。
新体制を率いるFredrik Wester氏自身もまた、過去の不適切行為に関する謝罪を表明する事態となっている“Paradox Interactive”ですが、今回の混乱と労働環境の問題をいかにクリアするか、多くのファンに愛される名門の動向に改めて注目が集まるところです。
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