先日、本格的なゲームプレイ映像とプレビューから判明した多数の新情報をご紹介した人気RPGシリーズ最新作「ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者」ですが、今秋の発売に大きな期待が掛かるなか、週末にBioWareの主要な開発者達がファンの質問に応じる公式Q&Aが実施され、非常に興味深い幾つかの新情報が明らかになっています。
今回のQ&AライブセッションはBioWare公式Discordのバックステージで行われたもので、“ヴェイルの守護者”が前作“インクイジション”から10年後の物語であることなど、主に以下のようなディテールが判明しています。
■ 「ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者」は前作“ドラゴンエイジ:インクイジション”から10年後の世界を描く
先日公開された映像には、ソラスとヴァリックの会話シーンがあり、前作からある程度の歳月が過ぎている状況が見て取れたが、最新作のクリエイティブディレクターJohn Epler氏によると、“ヴェイルの守護者”は前作インクイジション最終DLC“招かれざる客”からおよそ10年の歳月が経過しており、審問官も最新作の物語の一部として描かれるとのこと。
(※ ヴェイルの守護者はインクイジションの直接的な続編であり、ヴァリックとハーディングがソラスの足跡を追っている背景と理由、その道程については、昨年リリースされたコミックシリーズ“Dragon Age: The Missing”に描かれている。参考:国内Amazon)
なお、前作からの引き継ぎについては、先日ご紹介した通り(参考:過去記事)、セーブデータやDragon Age Keep経由のインポートを行わず、タロットカードを通じてゲーム内で世界や過去の決定に関する状態を作成することが可能となる。
クリエイティブディレクターJohn Epler氏によると、前作“ドラゴンエイジ:インクイジション”において(ネタバレを回避するために詳細は伏せますが)とある場面でホークとウォーデンのどちらかを選択した決定については最新作に反映されないとのこと。(ただし、将来的に別の新作でこの選択が反映される可能性は残されている)
■ 主人公“ルーク”について
主人公“ルーク”はブラッドマジックを使用しない。これについては、ブラッドマジックを用いないことにストーリー上の理由が用意されている。(今のところ、詳細不明)
主人公“ルーク”は、出自を6種の勢力(※ グレイ・ウォーデン、ヴェイルの跳躍者、シャドウドラゴン、富の王、モーンウォッチ、アンティヴァの黒カラス)から選ぶことができる。
ファーストネームのルークは変更可能で、ラストネーム/姓については、選択した勢力によって変化する。
なお、最新作はルークが死亡すると(過去作のように別のキャラクターに操作が移るわけではなく)ゲームオーバーとなるが、直接操作ではないものの、パーティメンバーに主人公を蘇生させるような設定も可能となる。
■ コンパニオンと共闘する戦闘について
これまでの“ドラゴンエイジ”タイトルは、主人公を含め4人でパーティを組んでいたが、最新作は3人に変更となる。
これは、戦略の管理を容易にするだけでなく、全てのゲームプレイやコンパニオンをより親密に感じさせる狙いによるもの。ゲームディレクターCorinne Busche氏は、主人公ルークに用意されたアクションやアビリティがこれまで以上に充実しており、適切なバランスが保たれていると強調。戦闘はタイミングや位置取りがこれまで以上に重要で、コンパニオンへの指示も必要となることから、プレイヤーに求められる操作量やアクションの規模はシリーズ最多となっている。
Mass Effectスタイルのアビリティホイールについては、パーティキャラクター毎に3つのアビリティを予めセットしておける。
これは、一度に全てのアビリティが使用できるわけではないことを示しているが、事前に戦闘デッキを構築し戦略を練るといった楽しみをもたらすことになる。
なお、アビリティホイールには3人分のアビリティ3つがセットできるほか、戦闘用アイテムやスペシャライゼーションに応じたアルティメット技も含まれる。また、アビリティホイールの使用中には、敵の弱点や体制、パーティメンバー用アビリティ間のシナジー/コンボ等に関する情報も提示される。
■ コンパニオンやNPCとの会話について
同行するコンパニオンの数は減るが、キャラクター間のおしゃべり・雑談は今回も用意されている。会話量はシリーズ史上最大規模。
新たに、聞き逃したりイベント等で中断された雑談や会話を後からチェックできる機能も実装される予定。
また、拠点でもキャラクター同士の対話や交流が用意されており、同行していないキャラクター同士の関係性も知ることができるほか、コンパニオンがプレイヤーに怒り、“一時的に”姿を消すような状況も生まれるとのこと。
■ エムリックの可愛い骸骨助手“マンフレッド”について
キーアートやタロットに描かれたマンフレッド最新作にコンパニオンとして登場するモーンウォッチの屍術師エムリックは、“マンフレッド”と呼ばれる助手を従えており、個性的なビジュアルが早くも一部のファンの間で話題となっている。
この愛らしいマンフレッドとロマンスできるかとの質問にアートディレクターMatt Rhodes氏が回答。あの骸骨はだめ、と言いたいところだが、“だめだ”とは言わないと説明しており、何らかのお楽しみが用意されるのではないかと見られている。
■ アセクシュアルのコンパニオンは登場しない
先日のプレビューにて、本作に登場する全てのコンパニオンがロマンス対象キャラクターであり、全員が(所謂プレイヤーセクシュアルではなく、それぞれに異なる背景と過去の経験を持つ)パンセクシュアルであることが明言された。
これについて、(他者に性的惹かれを感じない)アセクシュアルのキャラクターが存在するかどうか、ファンの質問に応じたゲームディレクターCorinne Busche氏は、明確にアセクシュアルなコンパニオンは登場しないと明言している。
ただし、自身がグレー・アセクシュアルであることを明かしたCorinne Busche氏は、エースキャラクターの導入を常に検討していると説明。Busche氏によると、いつも“今がその時か”と考えているものの、残念ながら今回はそうでなかったと語り、最も上手く描くことができ、コンパニオンに最もふさわしいという確信が得られたときにエースとの関係性を描いてみたいと伝えている。
■ その他
- 発売時にフォトモードはなし、ただし実装に向けて前向きな検討と取り組みが進められている。
- 本作は前作に続いてオープンワールドゲームではないが、過去に訪れた場所を再訪し、サイドコンテンツをプレイすることができる。
- メインとサイドクエストは全て手作りの厳選した内容で、ストーリー重視。前作のように単純なかさ増しのお使いや収集クエストは存在しない。
- プレイヤーたちの拠点は“The Lighthouse”と呼ばれる。ここには独自の機能と用途が用意されており、時間の経過と共に変化していく。幾つかのカスタマイズも可能。新拠点にウォーテーブルは存在しないが、特別な理由で何らかの特別なテーブルが登場する。
- 最新作にマバリを含む犬は登場しない。ただし、コンパニオンの1人ダブリン(グレイ・ウォーデン)がトレーラーにも登場した可愛いグリフォンと共に行動している。このちびグリフォンの名前は“Assan”で、撫でてハグできる。
- “ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者”のローンチ前にキャラクタークリエイターが先行リリースされる予定。本作のキャラクターカスタマイズはシリーズ史上最も詳細なものだと報じられており、クナリは角もカスタマイズできるとのこと。
- クリエイティブディレクターJohn Epler氏によると、“ドラゴンエイジ: ヴェイルの守護者”のコレクターズエディションが発売予定。今のところ詳細は不明だが、近くアナウンスされる予定とのこと。
- ゲームプレイ映像に登場したヴァリックの伸びた髪は黒く見えたが、実際は白髪に近く、かなり老けている。
- 騎乗可能な馬や生物は登場しない。
- 最新作には吟遊詩人による酒場の歌が再び登場する。ゲームディレクターCorinne Busche氏は、ミンラーソスの酒場“The Swan”で聞ける歌がお気に入りだと説明している。
- 装備の見た目だけを変更する所謂“Transmog”系の外観カスタマイズが実装される。また、パーティメンバーの外観・服装も変更可能。
- 現在は本編の開発に集中しているため、今のところDLCの開発は進められていない。また、Corinne Busche氏は最新作にマイクロトランザクションやバトルパス、オンライン要求が存在しないことを改めて強調している。
- アラクノフォビア(蜘蛛嫌い)対策を含む多数のアクセシビリティオプションが実装される予定。
「ドラゴンエイジ™: ヴェイルの守護者」の商品情報
険しい荒野、危険な迷宮、きらびやかな街の数々に彩られたセダス大陸で、激しい戦闘と秘められし魔法を体験しましょう。今や腐敗した古代の神々が長き闇から解き放たれ、世界を夢中になって破壊している。
■ 主な特徴
ドラゴンエイジシリーズの新たなヒーロー「ルーク」として立ち上がろう。なりたい自分になり、好きなように冒険しよう。濃密なバックグラウンドを持つ7人の仲間を導いて、反撃に転じよう。仲間と共にヴェイルの守護者となろう。
■ 荒廃した世界を統合しよう
セダスには英雄的なグレイ・ウォーデンや、テヴィンターで反抗するシャドウドラゴンなど、伝説の勢力が存在する。
■ ヴェイルの守護者を鼓舞しよう
さまざまな道を歩み、奥深い過去を持つ、独自の専門知識と固有の能力を駆使する7人の仲間のチームを結びつけよう。
■ 皆が信じるリーダーとなれ
種族や戦闘クラスを選択し、外見をカスタマイズし、キャラクターのストーリーを選択しよう。
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かたこり( Twitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。
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