昨年11月に“Arizona Sunshine”シリーズで知られるVertigo Gamesが開発を担当したVRスピンオフ“Metro Awakening”がリリースされた「Metro」シリーズですが、新たに4A Gamesが3月16日に迎えた本シリーズの発売15周年を祝い、シリーズの誕生と成功、15年に及ぶ道のりを振り返る素敵なアニバーサリー映像を公開しました。
また、公式サイトにも15周年を祝うメッセージが掲載され、長年シリーズを支えてきたファンに感謝を伝えているほか、予てからの発表通り、現在も2つのAAAプロジェクト(1つは“Metro”シリーズ最新作、もう1本は未発表の完全新規IP)の開発を進めていると報告しています。
さらに、来る「Metro」シリーズ最新作についても言及されており、現在もシリーズの原作者であるドミトリー・グルホフスキー氏との関係を継続し、共同で最新作の開発に取り組んでいることを明言しています。
なお、「Metro」シリーズ最新作は、ロシアによるウクライナ侵攻に伴う開発者たちの経験に基づき、ストーリーをよりダークな内容に変更したことが知られており、今回の声明においても、紛争と権力闘争、圧政の恐怖、自由の代償が生活の一部となっていることから、こういった要素が必然的にゲームを形作っていると説明。シリーズの特色である政治的かつ反戦的で、エモーショナルな物語は、現在も続くドミトリー・グルホフスキー氏との共同作業によって、このテーマは確実に継続されると明言しています。
余談ながら、「Metro」シリーズを生んだロシアの著名な小説家で、かつてはジャーナリストでもあったドミトリー・グルホフスキー氏は、プーチン政権によるウクライナ侵攻について、当初からロシア政府を強く批判し、ウクライナ支持を表明していましたが、2022年にはロシアの(ウクライナ侵攻の開始から僅か数日後に発布された)フェイクニュース拡散禁止法と対テロ法によって有罪となったことで、ロシアを離れ、本人不在のまま逮捕扱いとなっていました。(その後、欠席裁判を経て懲役8年の判決が出ている)
加えて、ウクライナで2006年に設立された「4A Games」については、2013年末から2024年2月下旬に起こったマイダン革命、特に100名近い市民が犠牲となった“Ukrainian Heavenly Hundred”(ウクライナの天国の百)等に顕著な極めて危機的な情勢を鑑み、2014年5月に“マルタ共和国”で新スタジオを設立し、本社機能を移転していました。
「Metro」シリーズ最新作がよりダークな物語へとシフトした背景には、こういった抜き差しならない政治的危機が色濃く影響しており、“Metro Exodus”以降の展開が具体的にどう変化しているのか、来る最新作のお披露目に改めて大きな期待が掛かるところです。
PC | PlayStation 4 | Xbox One | Wii U
PlayStation 3 | Xbox 360 | PS Vita | DS
Mobile | Movie | Rumor
Culture | lolol | Business | Other
RSS feed | About us | Contact us
かたこり( Twitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。
おこめ( Twitter ):メシが三度のメシより大好きなゲームあんまり知らないおこめ。洋ゲー勉強中。