かつてElectronic Artsの下で“Medal of Honor: Allied Assault”を手掛けた2015, Inc.からGrant Collier氏と共にスタジオを離れ、2002年にCall of Dutyシリーズでお馴染みのInfinity Wardを設立したJason West氏とVince Zampella氏、設立以降の活躍と功績については枚挙にいとまがありませんが、Modern Warfare 2のローンチ後にActivisionとのビジネス的なトラブルからInfinity Wardを追われ、現在は多くの元Infinity Wardスタッフと共にElectronic Artsの下で新たにRespawn Entertainmentを立ち上げトリプルAタイトルの開発を進めています。
このトラブルを皮切りにJason West氏とVince Zampella氏、Infinity Wardの元スタッフ達が結束して未払い金1億2500万ドル(約97億円)の支払いを求めActivisionを提訴しましたが、これに対しActivisionはEAが引き抜きを画策したとして両氏と共にEAも相手取りなんと4億ドル(約310億円)近い損害賠償を求め反訴したことから、争いの舞台は裁判所に移ることとなっていました。
法的な手続きからなかなか続報と具体的な動きが見えなかったこの訴訟問題ですが、昨日フォーブスがJason West氏とVince Zampella氏がActivisionを訴えた裁判が2012年の5月7日から開廷されることが決まったと報じました。
フォーブスのインタビューに応じたVince Zampella氏は裁判の開廷日を心待ちにしていると語り、Respawnで開発を進めている新作が素晴らしく刺激的で創造性に満ちたタイトルであることをアピールしています。
裁判の開始までまだ時間がありますが、5月7日といえば“E3 2012”開催の約1ヶ月前であり、来年の会場はEAとActivisionが今年以上にピリピリした状況になる可能性が高いと言えそうです。もちろんこの開廷日がのらりくらりと先送りにされる可能性も非常に高い上、Activision側からの反訴に関するスケジュールもまだ決まっておらず、騒動の決着にはまだかなりの時間が必要となりそうです。
なお、Vince Zampella氏は今月22日からハリウッドで開催される第2回“3D Gaming Summit”にて基調講演を行うことが判明しており、新作やスタジオの動向に関する続報の登場にも注目が集まっています。
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