デヴィッド・フィンチャーが製作を率いるケヴィン・スペイシー主演の手に汗握る政治ドラマとして人気を博すNetflixの大ヒットドラマ「House of Cards」(ハウス・オブ・カード)ですが、今月中旬に流出騒動で話題となった最新のシーズン3が遂に昨日配信を迎え大きな話題を呼ぶなか、なんと最新シーズンのメインプロットに絡む主要なキャラクターの1人としてビデオゲームの批評家が登場していることが判明し、注目を集めています。
今回は、極力ドラマの核心的なネタバレを抑えて、批評家の登場とシーズン1では“Killzone 3”を必死にプレイしていたフランクが手にするゲームについて幾つかの情報をご紹介しますが、記事には軽度なネタバレが含まれますので、気になる方は閲覧に十分ご注意下さい。
これは、2シーズンの展開を経た主人公フランシス・アンダーウッドが、ある1冊の重要な本を書き記すためにビデオゲーム批評家トーマス・イエーツを迎え入れるというもの。前述した通りアクションシューター作品を好んでプレイするフランクは、イエーツが記したustwogamesの傑作パズル「Monument Valley」の批評を読み、普段はインディーゲームに興味を持たないにも関わらず“Monument Valley”をプレイせざるを得なかったという経緯を語り、僅か100ワードで読む者の心を動かすイエーツは優れたセールスマンだとして一介のビデオゲーム批評家をその懐へと招き入れることとなります。
一般的なドラマ作品において、とかくステレオタイプな表現で描かれる場合が多いビデオゲームですが、かつて栄華を誇ったモニュメントを彷徨い、ある種の凋落や罪を静かに描いた“Monument Valley”の起用とフランクの組み合わせ、さらにイエーツが記したトーテムとエイダにまつわる美しいレビューを読み上げるフランクの姿は、モダンなTVドラマにおけるビデオゲーム表現において非常に意義深い描写の1つだと言え、売るためではなく、ただ自身のビデオゲーム体験を書き記したんだと語るイエーツがどういったアプローチでフランクの困難な要求に応じるのか、ゲーマーにはシーズン3の大きな見所が1つ増えたと言えるのではないでしょうか。
さらに、シーズン3にはイエーツがフランクに“あの”「The Stanley Parable」を勧めるシーンまで登場しており、起用する作品の選定がゲームのプロットやコンセプトまで理解した上で、確信的に行われている様子がはっきりと感じられるあたり、“ハウス・オブ・カード”のリアリズムに対するこだわりはやはりただ事ではなく、今後の展開にますます期待が高まるところです。
Glad you liked our game. Good luck with your jobs program. @frank_underwood #monumentvalleygame
— ustwogames (@ustwogames) 2015, 2月 27
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