今年は、馴染み深いフラッシュセールやデイリーディールを取りやめ、トレーディングカードとおすすめタイトルのディスカバリーキューを絡めたプロモーションを導入した「Steam」の冬セールですが、夏セールに比べて総収益が倍近い増加を記録したと報じる非公式なSteam Spyによる調査データや作品の収益ランキングが注目を集めるなか、Valveが開発者向けに用意したセールのサマリーが誤って一時的にパブリックな情報としてSteamVRページ上に投稿(※ 現在は削除済み)され、ディスカバリーキューの絶大な販売増への貢献など、非常に興味深いディテールが明らかになりました。
今年はこれまでと少々異なるアプローチの値引きフォーマットを導入したと語るValveは、セール期間中(2015年12月23日から2016年1月5日までの13日間)にフラッシュやデイリーな期間限定商品を設けず、全ての対象タイトルを等しく最低価格で扱ったことが、期間中に数度だけSteamを訪問する層の顧客に役立ったと語り、今年は全ての作品が期間中ずっと最低価格で提示されることを保証したうえで、毎日のセールを顧客により深い作品のバラエティやラインアップを紹介する機会とみなし取り組んだと説明し、以下のようなディテールを伝えています。
- セールの構成を変え、ユーザーそれぞれにパーソナライズされたおすすめタイトルを毎日3本チェックすることで無料のトレーディングカードが得られるディスカバリーキューを導入した結果、毎日トレーディングカードを得たユーザーは13日間で少なくとも36作品の異なる商品ページを閲覧し、商品ページの累計ビュー数が過去のイベントと比べて3倍増を記録する結果を得た。
- また、ディカバリーキューはパーソナライズされたおすすめの作品を単に提示するだけではなく、スルーかウィッシュリスト入りでさらにパーソナライズの精度を高める形でウィッシュリスト入りを促しており、結果セール期間中におけるウィッシュリスト入りしたタイトル数が197%増を記録している。
- セールの値引きに関する戦略とディスカバリーキューの導入は、めざましい売り上げ増に結びついた。過去のセールにおいては、知名度の高い人気タイトルが継続的な販売を実現する傾向にあったが、今回の冬セールは売り上げランキング500本に含まれないタイトルグループの商品ページビューが全商品ページにおけるトラフィック全体の35%を占め、前回の冬セールに対して4倍を超えるビューと45%増の売り上げに帰着している。
余談ながら、前述したSteam Spyは、今回の冬セールが4,600万本のタイトル販売と2億7,000万ドルの売上げを記録し、昨年の夏セールに比べグロスで2倍近い収益増を達成したほか、“Fallout 4”(1,390万ドル)と“Grand Theft Auto V”(1,090万ドル)が最も大きな売り上げを記録したと報じ注目を集めていました。
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