doope!

“Hearts of Iron”や“Europa Universalis”、“Crusader Kings”シリーズといったParadox Development Studio謹製のグランドストラテジー作品で知られ、近年は傑作RPG“Pillars of Eternity”や都市管理シムとして記録的な大ヒットとなった“Cities: Skylines”、“Magicka”シリーズなど、数々の注目作を扱うパブリッシャーとして独自のポジションを築く状況にあるスウェーデンのパブリッシャー「Paradox Interactive」ですが、新たに17年の歴史を持つParadoxが遂にIPO（株式公開）に向けた取り組みを開始したことが判明し、大きな注目を集めています。

これは、ParadoxのCEO Fredrik Wester氏の報告とスウェーデン“Digital”のインタビュー、及びVenturebeatの報告から明らかになったもので、既に上場に向けた取り組みを始めており、2016年半ばの上場を目指しているとのこと。

Digitalのインタビューに応じたFredrik Wester氏は、長期的なビジョンとして、Paradoxの社員とプレイヤーの両方に対して新規公開株に対する優先的なアクセスを与えたいと強調しているほか、年内には従来のSteamを介したPCゲーム販売と近年取り組みを強化しているコンソール向けのビジネス展開に加え、新たにモバイルゲーム分野への進出を図ると明らかにしています。

多くのコアゲーマーに愛されるニッチなパブリッシャーとして唯一無二の存在感を持つParadoxですが、ここ数年はEAやUbisoft Activisionといった巨人達とは全く異なる中規模パブリッシャーの新たな成功モデルを確立しているほか、昨年秋にはWorld of DarknessやVampire: The Masqueradeを含むWhite Wolf Publishingと関連アセット/IPを購入するなど、野心的な取り組みとデベロッパの支援を続けており、今回のIPOがもたらす今後の柔軟でより大規模な資金調達が主要フランチャイズやコンソールビジネスにどういった変化をもたらすか、多数のプロジェクトを抱えるParadoxの動向に改めて大きな注目が集まるところです。

Our intention is an IPO for Paradox Interactive during 2016. Check out article below for more info (Swedish) https://t.co/Ww4IEKC6CH

— Fredrik Wester (@TheWesterFront) 2016年3月7日