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昨晩NPDが8月の北米ビデオゲーム市場におけるセールス概要を発表、市場全体のセールスが前年同月より23%少ない6億6990万ドルにまで減少したことが明らかになりました。ハードウェアは相変わらずXbox 360が好調で、ソフトウェアセールスでは各方面から素晴らしい評価を得たEidosによるDeus Ex新作「Deus Ex: Human Revolution」が1位を獲得したことが明らかになっています。

大幅な減少となった北米8月ですが、NPDのAnita Frazier氏によると8月は例年動きが少ない月であることから、下落は見かけほど悪い状況ではないとのことで、一因として例年この時期にリリースされるMaddenタイトルが登場しなかった事などが挙げられています。

さらに、今年1月から現在までの物理的なパッケージ販売が前年の同時期までと比べ5%の減少となっていますが、NPDは9月により良いセールスを期待しており、ホリデーシーズンを含む残る4ヶ月でビデオゲーム産業全体の一年間を通じた売上げの半分以上を売り上げるだろうとの予測を明らかにしています。

8月はとかく新作タイトルが少ない月でしたが、Frazier氏は9月にスポーツジャンルを始めバラエティ豊かなタイトルが控えており、コアゲームについてもResistance 3やGears of War 3など注目タイトルが存在していることを強調しています。

北米8月のソフトウェアセールスは「Deus Ex: Human Revolution」が席捲

北米8月のソフトウェアセールス全体の売上げは注目タイトルの不足から前年比34%ダウンの2億6480万ドルとなっています。そんな中セールスのトップに輝いたのはEidosのモントリオールスタジオが手掛けたDeus Exシリーズの新作“Deus Ex: Human Revolution”で、リリースが8月23日だったにも関わらず素晴らしい結果を残すこととなりました。

なお、デジタルセールスの追跡調査も開始しているNPDによるとFruit Ninja KinectのローンチとCall of Duty: Black Opsの新しいマップパックの登場によりデジタル販売が成長傾向にあるとのこと。北米8月のソフトウェアセールス上位10タイトルの詳細は以下からご確認下さい。

■ NPD調査による北米8月のソフトウェアセールストップ10

• 1位：Deus Ex: Human Revolution (360, PS3, PC)
• 2位：NCAA Football 12 (360, PS3)
• 3位：Call of Duty: Black Ops (360, PS3, NDS, Wii, PC)
• 4位：Phineas and Ferb: Across the 2nd (NDS, Wii, PS3)
• 5位：Cars 2 (NDS, Wii, 360, PS3, PC)
• 6位：Just Dance Summer Party (Wii)
• 7位：Just Dance 2 (Wii)
• 8位：Lego Pirates of the Caribbean (Wii, 360, NDS, PS3, 3DS, PSP, PC)
• 9位：The Legend of Zelda Ocarina of Time 3D (3DS)
• 10位：Zumba Fitness: Join the Party (Wii, 360, PS3)

北米8月のハードウェアセールスはXbox 360が好調

北米8月のハードウェアセールス全体の売上げは前年比12%ダウンの2億4940万ドルとなりました。相変わらずXbox 360が好調で、308,000台を販売し、市場占有率が6ヶ月連続で40%を超える結果となっています。

PS3については販売台数が明らかにされていませんが、8月全体を通じたタイトルの薄さとは裏腹にハードウェアの値引きやinFamous 2バンドルにより強力な販売を成功させたとのこと。今後Uncharted 3: Drake’s Deceptionといった注目の専用タイトルの登場も控えており、ホリデーシーズンに向けてさらに販売を伸ばすことになりそうです。

また、3DSも値引きの効果によって販売が増加し235,000台を記録、DSと3DSを足した販売は昨年同月よりも多く、8月12日の値下げ以降185,000台を販売したとのこと。なお、Wiiの販売は190,000台で、DSは165,000台となっています。

周辺機器販売には大きな動き無し

7月のセールスが前年比8%減の1億2780万ドルとなった周辺機器セールスですが、8月は前年比1%減1億3470万ドルで大きな動きは見られなかった模様です。