現在北米を中心にヨーロッパの一部も含む類を見ない大規模な抗議運動が展開され大きな話題となっているオンラインの著作権侵害防止法案SOPA(Stop Online Piracy Act)とPIPA(Protect IP Act)に関する問題ですが、本日F2Pの大作シューターとして注目を集める“Firefall”の開発を行っているRed 5 StudiosがSOPAに対する抗議運動の一環としてE3 2012への出展を行わないと明らかにしました。
Red 5の決定は現在多くの反対意志が表明されているSOPAに対し、当サイトではESRBレーティングの運用や世界最大のゲームイベントとしてお馴染み“E3”を開催するアメリカのビデオゲーム業界団体ESA(Entertainment Software Association)が支持を表明していることが背景にあるもので、先日からDNSブロックを明記した条項の削除や、法案自体の見直しも報じられる中にあって、なおも支持表明のスタンスを変えようとしないESAに対する強い反対を表明する内容となっています。
先日から展開されているネット上での大規模な抗議運動をベースに、法案成立阻止に前進が見られる(と言われる)状況を迎えたSOPA/PIPAへの反対運動は、ホワイトハウスによる反対意志の表明に至るまで進められており、これが以前にSkyrimの珍騒動でご紹介したホワイトハウスのオンライン嘆願サイト“We The People”で行われた署名運動により実現したものであることなども鑑みれば、ネットと大多数の意見が政治と大局を文字通り動かすという出来事が、まさに“現実”のものになりつつあると言えます。
まだ今後どうなるか予断を許さない状況にあるSOPA/PIPA問題ですが、本日連邦議会で行われる公聴会で何らかの具体的な進展が見られるか、そして北米で最も影響力の強い業界団体であるESAとデベロッパ/パブリッシャの間に広がる軋轢が今後どう展開するのか、今年のE3は文化的な意味でも動向に注目する必要のある重要なイベントとなりそうです。
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