ビデオゲーム業界のベテランBrian Fargo氏率いるinXileが開発を進めている名作RPGの続編「Wasteland 2」ですが、本日公式Facebookにてレンジャーと敵対している新党派“Synths”の美しいコンセプトアートが新たに公開されました。
さらに、昨晩GamesindustryのインタビューにBrian Fargo氏が登場し、Kickstarterキャンペーンの成功により大きな注目を集めたinXileの今後について、Wasteland 2の成功不成功の如何に関わらず再びKickstarterを利用したいと発言し注目を集めています。
Fargo氏は、Kickstarterを利用した資金調達キャンペーンが単純に金銭を集めることを越えた新しい可能性だと語り、例えWasteland 2のセールスが成功し、別の新作を開発する予算を用意できたとしても、再びKickstarterで同じ(ファン達との)関係を維持したいと発言。
ゲーム内へのNPCとして登場する権利やノベライズ、ゲームに登場する具体的な要素といったファンが実際に望むプロダクトの制作に時間と労力を費やすことが出来るKickstarterのシステムは、所謂ギミックとしてのプロモーションではなく、実際の価値/実体をもたらす手段だと説明しています。
また、氏は資金提供者が現金を提供する場合、多くがエモーショナルな情動に駆動されることから、そこに発生するコミュニケーションが好きだと発言。こういったファンをタイトル開発の一部として有することはローンチ時に過度な販売プロモーションを展開する必要性を生まないといったメリットを挙げ、Kickstarterの有用な点として強調しました。(※ 感情のウェイトが大きい資金提供についてはしばしば交わされるKickstarterの是非において、ネガティブな側面として論じられるケースもままある)
しかし、ビデオゲーム業界の黎明期から最前線で活躍してきたFargo氏は、未熟な開発者が最初の経験を積む場所としてKickstarterを利用するべきではないと語り、Kickstarterが多くの問題を解決しビジネスを刷新するような理想的なプラットフォームでないことを改めて示唆しています。
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