先日、テキサス大学オースティン校に設立されたDenius-Samsゲーミングアカデミーのディレクターに就任したことが報じられたウォーレン・スペクター氏が、新たにgamrReviewのインタビューに応じ、映画のシナリオライター時代から、Steve Jackson Games入りを経たTSR時代、その後に訪れるリチャード・ギャリオットやロメロとの邂逅など、1人の人間が歩む人生とは到底思えない特濃の半生について語ると共に、インディー文化やクラウドファンディングの台頭を含む現在のビデオゲーム開発に対する見解や、多くのファンが待ち望む氏の新作ゲームに関する興味深いアイデアを明らかにしました。
今年11月中旬、イングランドのブラッドフォードで開催されたBradford Animation Festivalの基調講演に登壇したウォーレン・スペクター氏は、音楽をテーマにしたゲームのアイデアについて関心を示し注目を集めましたが、gamrReviewのインタビューで今後のゲーム開発とその可能性について言及した氏は、音楽を扱うゲームに取りかかる前に、スケール面でもう少し実現が容易な“ナラティブのプロシージャル生成”にフォーカスするだろうと説明。その後、来るべき時に音楽に関するゲームを手掛ける機会を得たいと明らかにしています。
なお、音楽をテーマにした作品の概要に踏み込んだ氏は、1996年以降に手掛けた全ての作品に盛り込んでいたダイナミックなスコアを利用するゲームに関する具体的なアイデアを持っていると明かし、リズムに合わせて遊ぶ所謂ダンス系のパフォーマンスゲーム以外にもダイナミックスコアを活かす別の方法が存在すると強調しました。
Junction Point Studiosの閉鎖に伴いDisneyを去り、現在は特定の開発スタジオやパブリッシャに帰属していないウォーレン・スペクター氏ですが、今後ゲーム開発の現場に戻る場合、ティム・シェーファーやBroken Swordシリーズを生んだCharles Cecil氏のようにKickstarterプロジェクトを利用した手法を考慮しているかとの質問に答えた氏は「インディーの道を歩むかという質問ならば、全くその通り」と述べ、実際に復帰を果たす場合にはより小規模で親密なチームを望んでいると説明しました。
その一方で、Kickstarterを利用した資金調達については、ある種の感情が混ざり合っていると述べ、ゲーム開発に資金を提供するパートナーは1社あれば十分に耐えうると語った一方で、10,000人や1,000人規模の出資者を喜ばせなければならないことは個人的に地獄のようにも感じられるとクラウドファンデングの難しさに対して興味深い見解を示しています。
Bradford Animation Festivalにて行われた最近のインタビューでも、インディー文化の台頭に伴うPCタイトルの再興とPCプラットフォームへの復帰を望む自身の姿勢を強調していたウォーレン・スペクター氏ですが、今回のインタビューでもPCプラットフォームへの復帰を強調する発言を行っており、テキサス大学で取り組む後進の育成と並行して、再びゲーム開発の現場に氏が復帰を果たすか、今後の続報に改めて期待が高まるところです。
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