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かつて1996年にQuakeのサーバIPをリストするためPlanetQuakeに導入されたQuakeSpy（QSpy）の成功を元に、一連のPlanet Networkサービスを含むマッチメイキングとホスティングの統合サービスとして一世を風靡した「GameSpy」ですが、2004年にIGNからGameSpyのマルチプレイヤーサービスを担当するGameSpy Technologiesを買収していたGlu Mobileが新たにGameSpyのマルチプレイヤーサービスを5月31日に停止すると発表。これにより、本サービスを利用する800を超えるデベロッパとパブリッシャーが、一部タイトルのマルチプレイヤーサービス廃止を含む影響を受けることが明らかになりました。

2013年1月1日時点で新たなサービスのライセンスを停止していた“GameSpy”のマルチプレイヤーサービスですが、Glu Mobileの発表によると、5月31日の閉鎖はマッチメイキングとホスティングに絡む全サービスの完全なシャットダウンを伴うもので、現在GameSpyを一部タイトルで利用している2K GamesやActivision、Bethesda Softworks、EA、Epic Games、Sega、Ubisoftといった大手パブリッシャーに対する確認が進められる状況となっており、現時点で以下のような対応が判明しています。

• GameSpyが提供していたマルチプレイヤーサービスの対応プラットフォームにはPlayStation 3やPlayStation Vita、Xbox 360、Wii、Nintendo DS、Mac、Windows、Android、iOSが含まれ、マッチメイキングとホスティング以外に、クラウドストレージやスコアボードの提供も行っていた。なお、ゲーミングメディアとして活動したGameSpyは、Glu MobileではなくZiff Davisが運営していた別サービスで、既に昨年2月の時点で運用を停止している。
• Trendy Entertainmentによると、Playstation 3と非Steam版の“Dungeon Defenders”がGameSpyの閉鎖に伴いマルチプレイヤーがプレイ不可となる模様。現在、マルチプレイヤー用のマッチメイキングを実現する独自サービス“Playverse”の展開を今年後半に予定している。
• CapcomにGameSpyのマッチメイキングサービスを利用するタイトルが存在するが、Iron Galaxy StudiosのDave Lang氏によると、“Street Fighter 3: 3rd Strike Online Edition”は既にGameSpyを利用しておらず、“Darkstalkers Resurrection”と同じネットワークインフラを使用しているとのこと。その他Capcomの利用タイトルについては解決に向けた調査を進めており、近く続報が報じられるとのこと。
• 任天堂がWiiとDSタイトル向けにGameSpyサービスを利用していたが、今年2月末にWiiとDS向けのオンラインサービス停止と影響を受ける68作品のタイトルリストを公開済み。
• Activisionの広報によると、同社のタイトルには閉鎖の影響は無いとのこと。
• EpicのUnrealシリーズは代替の内部ソリューションを来週から可動させる予定。
• 予てからGameSpyサービスに依存していたBohemia Interactiveは、Arma: ResistanceからArma 3に至るタイトルのマッチメイキングとCDキー認証、NATトラバーサルに影響が発生すると説明。代替ソリューションとして、 Arma 2: Operation ArrowheadとArma 3のSteam対応を進めているほか、その他タイトル（Take On HelicoptersとArma 2、Arma 2: Free、Arma、Arma: Cold War Assault）についてはサーバブラウザとCDキー認証、NATトラバーサルが利用出来ずマルチプレイヤー経験が一部制限されるとのこと。なお、サーバへの直IP接続はGameSpyサービス終了後も有効とのこと。
• その他、GameSpy採用タイトルにはGotham City ImpostorsやRed Dead Redemptionといった作品が含まれている。2010年以前の対応タイトルについては公式サイトに詳細なリストが用意されている。