先日、最新シーズンが公開されたNetflixの大ヒットドラマ“House of Cards”(ハウス・オブ・カード)にustwogamesの傑作パズル「Monument Valley」が登場し、新シーズンのメインプロットに絡む重要な役割を担った話題をご紹介しましたが、新たにappFiguresの調査とInternational Business Timesの報告により、本作の販売がドラマの放送に併せて急増し、放送直前までTOP25圏外だった販売ランキングがiTunesとGoogle Play共にTOP5入りを続けていることが明らかになりました。
これは、“House of Cards”シーズン3の第5話に“Monument Valley”が登場したことによるもので、appFiguresの報告によると、本作の販売ランキングはドラマの解禁からかっきり5時間後(5話分)に急上昇しており、appFiguresはこの効果が大金を払いSuper BowlでCMを放送したモバイルアプリの広告効果よりも大きいと報告し、人気をリードするシリーズにおける顕著な起用はある種究極の広告だと説明しています。
なお、“House of Cards”最新シーズンにおける“Monument Valley”の登場は、どうやら製作側に“Monument Valley”のファンが居たことから実現したもので、放送の経緯に触れたustwoのリードデザイナーKen Wong氏は、ustwoに連絡を寄越したドラマのプロデューサーが“Monument Valley”を使用してもよいかと打診した質問に、氏が一言“Yes”と答えただけで、なんの金銭のやりとりもないまま起用が決まったことを明らかにしています。
“House of Cards”における放送に加え、“BAFTA 2015”の5部門ノミネートや“GDC Awards 2015”における最多受賞もあって改めて脚光を浴びる状況となっている“Monument Valley”ですが、余談ながら本作の販売は“House of Cards”放送以前に約250万本/580万ドル規模の売上げを記録しているだけでなく、マーケティングに一切資金を投じていないことが知られており、ここにきて爆発的な波及効果を持つ人気ドラマへの起用が今後の販売にどんな変化をもたらすのか、さらなる続報に大きな注目が集まるところです。
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