昨年9月に購入履歴やタイトルの人気、リリース情報など、様々な情報から導きだしたおすすめタイトルを紹介する“ディスカバリーキュー”機能や、自由におすすめタイトルを紹介できるキュレーター機能、トップページに大きく配置された新作/おすすめ作品紹介エリアの機能拡張など、“利用者によるタイトルの発見とリーチ”にフォーカスした“Discovery Update”を実装したお馴染み「Steam」ですが、新たにValveの“tomg”氏が一連のアップデートによる販売動向の変化等についてまとめたレポートを公開し、キュレーターの利用規模や認知度の低いタイトルにおける発見率と販売増、商品ページのアクセス全体における各サービスの占有率など、非常に興味深い情報が明らかになっています。
- 昨年9月に導入された“Discovery Update”は、プレイヤーがSteamでお気に入りのゲームを発見しプレイできるよう買い物の経験を改善する目的で導入されたアップデートで、個々の機能は利用者に適切な製品を紹介することに関係している。
- ストアのトップに表示される総合的なおすすめタイトルのローテーションスペースは“Main Capsule”と呼ばれ、アップデートを経て、キュレーターによるおすすめや個別に選定されたオススメ、人気の新作、トップセラーを組み合わせた包括的なおすすめラインアップとして機能しており、アップデート前は1日10~20程度の作品しか紹介できなかったものの、アップデート後は1日に4,000以上の作品が“Main Capsule”上で紹介される状況となっている。また、この改善に伴い、“Main Capsule”のクリック占有率はアップデート以前の21%から25%まで向上している。
- Valveが提示するおすすめ作品に対して、個別にフィードバックを与えレコメンドの精度を高めるディスカバリーキューは、現在商品ページビュー全体の16%を占めている。なお、“Discovery Update”によって30%増加した商品ページアクセスのうち、ほぼ75%がディスカバリーキューによって占められているとのこと。
- 現在Steamには、10人以上のフォロワーを持つキュレーターが6,000人以上存在し、130万人を超えるユーザーが少なくとも1人以上のキュレーターをフォローしている。なお、“tomg”氏によるとキュレーターの効果を数値化することは(購入の意志を決めたポイントの見極めなどが)難しく、まだ研究を進めているものの、310万のユニークユーザーがキュレーター経由で商品ページにアクセスしたことが確認されている。この数値はValveが想定していた当初の期待値よりも低く、今後キュレーター自体の露出について変更を加える必要があるとのこと。
- “Discovery Update”に伴い拡張された“Steamタグ”は、アップデート後にクリックスルーが約3倍まで増加し、現時点で商品ページのトラフィックの7%を占めている。
- こういった統計情報を元に、売上ランキングで500位圏外に位置するタイトルの収益と販売を丹念に調べたとことろ、“Discovery Update”実施後における500位圏外タイトル全体の売上げは18%増加し、1日の収益が1作品あたり5%上昇する結果となっている。
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