昨晩、“Star Wars Celebration”会場で行われたクローズドなデモとパネルの実施、トレーラーのお披露目を経て、大量の新情報と目を疑うようなクオリティのビジュアルが明らかになったDICEの期待作「Star Wars Battlefront」ですが、インゲームフッテージの解禁を経て、さらなるプレビューやDICEの開発者によるソーシャルコミュニティ上の質疑応答が噴出しており、新たなディテールが多数判明しています。
今回はゲームプレイの仕様からバックエンド、マルチメディア展開、設定等に至るまで、多岐に渡る“Star Wars Battlefront”の新情報と幾つかのイメージを一気にまとめてご紹介します。
“Star Wars Battlefront”の製品情報や技術について
- “Star Wars Battlefront”は映画最新作“Star Wars: The Force Awakens”の公開約1ヶ月前となる11月17日北米ローンチ(イギリスは11月20日、日本国内は11月中予定)予定、対応プラットフォームはPS4とXbox One、PC。
- Xbox One向けにEA Accessの早期アクセスが実施される予定。
- 公開されたトレーラーはインゲームの映像:今回公開されたトレーラーのフッテージは、実際に使用されるインゲームの3Dモデルがゲームエンジン上でリアルタイムに動作する様子を撮影したもの。
- 全プラットフォームの60FPS動作が目標:DICEのプロデューサーCraig McLeod氏によると、本作はベストなゲームプレイ経験を提供すべく、60FPS動作の保証を最優先に開発が進められている。また、本作の思わず息をのむような品質のビジュアルは、物理ベースのレンダリングと写真を利用したイメージベースドモデリング“Photogrammetry”を利用したもの。なお、“Photogrammetry”は地形の再現だけでなく、映画の撮影に使用された大量のオブジェクトやモデル、衣装、プロップの3Dモデル作成にも用いられ、外観の形状だけでなく、各材質の物理特性まで付与している。
- 従来のBattlelogを採用しない:プロデューサーJesper Nielsen氏が予てから噂されていたBattlelogの非採用を確認し、Battlelogが“Battlefield”フランチャイズ用のサービスであることを強調した。“Star Wars Battlefront”用の(フロントエンドとバックエンド)システムは1から構築され、ブラウザからゲームを起動しないと明らかにしている。詳細は後日アナウンス予定。
- Star Wars Battlefrontのノベライズ作品が11月発売:“Twilight Company”と呼ばれる“Star Wars Battlefront”のノベライズ作品が11月3日にDel Rey Booksから発売される。この小説は元BioWareのMass Effectシリーズに参加したライターで、Dark Horseのコミック版“Star Wars: The Old Republic”を手がけるAlexander Freed氏が執筆を担当している。今のところ詳細は不明ながら、反乱軍兵士とエリート・ストーム・トルーパーとの戦いを描くとのこと。以下に参考イメージ有り。
“Star Wars Battlefront”のゲームシステムについて
- キャンペーンモードは存在しない:“Star Wars Battlefront”はオンラインのマルチプレイヤーにフォーカスした作品となるが、代わりにストーリードリブンなCo-op/ソロミッションが導入される。DICEはこのミッションが高いリプレイ性と幅広い難易度を持つとアピールしている。
- オフラインプレイに対応:このCo-op/ソロミッションは、Botの登場や画面分割を利用したローカルCo-op機能を特色とするほか、オフラインのゲームプレイに対応している。
- プレイアブルなヒーローユニットが登場:プレイ中にキルストリークを一定値取得することで、ボバ・フェットやダース・ベイダーといった著名なキャラクターが使用可能となる。また、ヒーローユニットはゲームモードに依存してその登場やプレイ内容が変化する。さらなるシスやジェダイの登場が示唆されているが、その詳細は今後改めてアナウンスされる予定。
- 宇宙空間の戦闘は導入されない:“Star Wars Battlefront”はスター・ウォーズシリーズの著名な惑星上で繰り広げられる地上戦と空中戦にフォーカスしており、宇宙空間での戦闘は導入されない。現段階でローンチ時に導入されることが判明している惑星は“タトゥイーン”と“エンドア”、“ホス”、“サラスト”の4種。(※ ローンチ後に導入される予約特典の拡張パックとして惑星“JAKKU”が導入される)
- オリジナルの3部作(Ep4~6)がベースとなる:“Star Wars Battlefront”は、エピソード4から6に掛けて描かれた旧トリロジーをベースとする作品で、エピソード1/2/3の新トリロジーに絡むキャラクターや設定、ビークルは登場しない。
- 一人称と三人称視点の切り替えに対応:“Star Wars Battlefront”は、兵士でプレイする際にボタン1つで一人称視点と三人称視点が瞬時に切り替え可能となる。また、一人称視点時のADS動作が確認されている。
- 惑星あたり2つ以上のマップと大小のバリエーションが導入される:DICEのNiklas Fergraeus氏によると、ローンチ時に惑星1つあたり2つ以上のマップが導入される。現段階で4つの惑星が判明していることから、少なくとも8種を超えるマップがローンチ時に実装される。また、各マップにはゲームモードや体験に併せた大小のバリエーションが導入される。
- 40人規模の大規模戦を実現、8人用のゲームモードも存在する:会場で上映されたデモは40人規模の対戦を特色とする“Walker Assault”と呼ばれるゲームモードだが、これ以外にも複数のゲームモードが導入され、最小で8人規模の対戦が楽しめるゲームモードも存在する。
- プレイヤークラスは存在せず、自由度の高いカスタマイズを特色とする:アンロックを含むプログレッションシステムと実績、収集要素に基づく自由度の高いプレイスタイルのカスタマイズ(武器や装備、アビリティが選択可能)を特色とする。従来の兵科は導入されず、プレイヤーに自身のプレイスタイルを決定する自由が与えられる。プログレッションシステムについては後日改めて具体的な情報がアナウンスされる予定。
- パートナーシステムが導入される:パートナー間のアンロック共有や、互いの位置が確認できる視覚化、パートナーが位置するロケーションでスポーン可能となる機能を特色とする。
- 複数の操縦可能なビークルが登場:既にスピーダーバイクやXウィング、Yウィング、TIEファイター、AT-ST、AT-ATの登場が確認されているが、プレイヤーが操縦できるビークルとして、AT-STとXウィング、TIEファイターの名が明言された。
- 女性のストーム・トルーパー登場が示唆:Patrick Bach氏がPolygonのインタビューに応じ、女性ストーム・トルーパーの登場を示唆。Lucasfilmに質問した場合も当然女性のストーム・トルーパーが存在することを挙げた上で、単に映画に登場していないだけだと答えるだろうと語り、Lucasfilmとのスター・ウォーズユニバースの詳細を追求する上で必要な要素として女性のストーム・トルーパー登場に取り組んでいることを明らかにしている。なお、女性のストーム・トルーパーは今年発売された新作ノベライズ“Star Wars: A New Dawn”においてその存在に対する言及が見られた。
- ゲーム内に登場する武器として、ブラスターやハンドガン、スナイパーライフルといった銃に加え、ピックアップアイテムとしてロケットランチャーの存在が確認された。また未確認情報として、従来の弾薬数に基づくリロードシステムを廃し、クールダウンの導入が噂されている。
- ゲーム内に登場するガジェットとして、ジェットパックやグレネード、スナイパーブラスター、バブルシールドの存在が確認された。DICEは既に“アビリティ”の存在を明かしているが、シールドや爆発物は“パワーアップ”と呼ばれている。詳細については今後改めて報じられる予定。
- トレーラーに登場したYウィングによる爆撃は、マッチ中に用意されたオブジェクティブを達成することで利用可能だったことが確認された。
- ゲーム内のインターフェースは、円形のミニマップが左下に表示され、敵の射撃をハイライトするDestinyやHaloに似たシンプルなものだったとのこと。また、3つのプライマリ武器とピックアップ用を含む4つの武器スロットがUIに存在していた。“Battlefield”の3Dスポット機能は存在しなかったとのこと。
拡張パック“Battle of Jakku”(Jakkuの戦い)と予約特典について
- 予約特典として、新作映画に登場する惑星“Jakku”を舞台とする拡張パック“Battle of Jakku”(Jakkuの戦い)が同梱される。
- “Battle of Jakku”は、12月8日に無料の拡張パックとして全てのプレイヤーに配信されるが、予約購入者は特典の早期アクセスとして12月1日から拡張パックがプレイ可能となる。
- “Battle of Jakku”は、映画“Star Wars: The Force Awakens”(スター・ウォーズ/フォースの覚醒)の物語が始まる30年前の“Jakku”を舞台に展開するコンテンツで、アウター・リム辺境の砂漠の惑星“Jakku”で繰り広げられた新共和国軍と帝国軍残党の大規模な戦いを描いている。
- “Battle of Jakku”は、その他の惑星と同じく2つのマップを同梱する。
- また、“Battle of Jakku”は映画“Star Wars: The Force Awakens”(スター・ウォーズ/フォースの覚醒)以前にどんな戦いが起こったのか、その洞察を示すコンテンツでもあり、映画の第2弾トレーラーにて惑星“Jakku”の砂漠に墜落していたスター・デストロイヤーが何故あの場所で朽ちたか、その末路を描くことが示唆されている。
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