続報:シンガポールとチューリッヒを舞台にBO2以降の歴史を描く「Call of Duty: Black Ops III」関連のARGサイトが登場

2015年4月25日 21:21 by katakori
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「Call of Duty: Black Ops 3」

昨日、来るお披露目に向けてティザートレーラー“Ember”が描いた1993年から2065年の流れをまとめてご紹介した「Call of Duty: Black Ops III」ですが、前回ご紹介した通り、このティザートレーラーは以前から“TheUnmarkedMan”や“Dr.Salim”、“Jaxiplanet”といったBO3の関係者と思われる人物達が個別に提示していた暗号的な何かを結びつける役割を果たしており、これらの情報からバイオテック企業“Coalescence Corporation”(※ ティザートレーラー内で急成長していた企業)の社員を軸に、“Call of Duty: Black Ops II”以降に起こった出来事を記録したサイト“V.E.R.S.I.O.N.”が発見され、その衝撃的な内容に注目が集まっています。

これは、以前に“TheUnmarkedMan”がヘッダに仕込んでいたモールス信号と、“Jaxiplanet”が公開した音声データの数列とモールス信号、さらに“Jaxiplanet”が新たに公開した2つ目の音声データからサイトの存在が発見されたもので、ティザートレーラーの公開を以て、以下のような経緯でコンテンツへのアクセスが可能となりました。

今回の音声データは、音の長短そのものがモールス信号“. – – . .-. – — — — .-. .-. — .– .-.-.- .. -. ..-. — -..-.”となっており、これは、“ettertomorrow.info/”と読めます。(余りに長いのでhttp以降の解析を一旦はしょりますが)この文字列が最後の鍵となり“V.E.R.S.I.O.N.”のURL“http://www.enhanceyourselfforabettertomorrow.info/”が完成しました。

さらに、ティザー映像に記された“//:BLUEBIRD”と、眼球インプラントの新商品“Courtoptic Retinal Implant 2055”の商品ページに仕込まれていた“pw: bluebird”から、“V.E.R.S.I.O.N.”のパスワード“BLUEBIRD”の特定に至っています。

「Call of Duty: Black Ops 3」
MKウルトラ計画との関連も濃厚な“BLUEBIRD”

“V.E.R.S.I.O.N.”から浮上したディテール

「Call of Duty: Black Ops 3」
“V.E.R.S.I.O.N.”に掲載されたイメージ、仮想空間を想起させる

今回発見された“V.E.R.S.I.O.N.”は、“Gurmit”と“Bastien”と呼ばれる人物を中心に2037年のシンガポールと2063年のチューリッヒで起こった出来事を記録したフィクショナルな何かで、“Call of Duty: Black Ops III”の舞台となるであろう2065年の未来における世界情勢が窺える興味深い内容となっています。

詳細なプロットや登場人物のディテールについては一旦置いておきますが、大量の記録には目もくらむようなディテールが数多く描かれており、“Black Ops”シリーズや来る最新作、これまでに浮上したティザー要素と直接関係するであろう幾つかのディテールが判明しています。

  • 前作“Call of Duty: Black Ops II”に描かれたロサンゼルスの大規模なドローン攻撃を経て、技術的な軍拡競争がさらに激化。これに伴い登場したウィンズロー協定と呼ばれる合意に基づき、世界中の重要な建築物や空港、スタジアムに対ドローン用の防衛システム“D.E.A.D.”が建設された。ここでは、“TheUnmarkedMan”がTwitterで発言していた「…金属のタワーがまるで歩道の石畳のあいだに生える雑草のように」の表現が用いられている。また、“TheUnmarkedMan”の発言の多くが“V.E.R.S.I.O.N.”の文中に確認できる。
  • また、“V.E.R.S.I.O.N.”にはロサンゼルスのドローン攻撃を生き延びた50代の女性が登場しており、強いPTSDに悩まされている様子が描かれている。
  • 2037年当時の“D.E.A.D.”システムは金属のタワーと呼ばれるほど巨大だが、2060年代にはかなり小型化された様子が描かれている。
  • 文中の表記によると、2060年にシンガポールで毒ガスによる大規模なテロが発生し、初日に10万人が死亡している。この事件は“Singapore Disaster”と呼ばれ、化学兵器にネオジムやレニウムが用いられたことが記されている。余談ながら、初代Black Opsに登場した“NOVA6”の主成分がネオジムとレニウム、硫黄であることが知られており、シンガポールで使用された化学兵器が“NOVA6”ではないかと見られている。
  • 2063年の記録には、このシンガポールにおける事件を生き延び、“Coalescence Corporation”が新たな本社を構えるチューリッヒに生活の拠点を移し、Communications Affairs部門に所属する社員が登場するが、新たな業務に必要な技術や言語スキルをオーグメンテーションで苦も無く習得する描写が確認できる。
  • ティザー映像にも登場していたバイオテック企業“Coalescence Corporation”が、強化外骨格に身を包んだ戦闘ロボットの製造を手がけ、戦争を革新したという記述が確認できる。
  • 2060年代の未来には、四肢の機械化や視覚の拡張だけでなく、ホルモン管理プログラムや肺の容量を拡張するオーグメンテーションなど、様々な身体拡張が商品化されているが、2050年以降は大規模な台風で大破した施設から技術を持ち出したハッカー達が、当時の医療技術をリバースエンジニアリングし、オーグメンテーションの偽造やDNAハッキング、Jailbreak(いわゆる脱獄)を行っており、先進国以外の地域で違法なオーグメンテーションが広く普及しウイルスを含むリスクが社会問題となっている。なお、Coalescence社はDNAに直接DRMをかけることで脱獄や違法な利用、ブラックマーケットのリスクに対抗している。
  • Coalescence社の肺拡張オーグメンテーションを利用した少年が肺機能の事故により死亡した事件が発生しており、事故の原因と遺族の問題、情報公開に絡む話題が多く描かれている。
  • Coalescence社は2042年にAxcentric Systemsと呼ばれる企業を買収し、脳のニューロンシステム全体のマッピングと神経ハイウェイの接続・構築に取り組んでおり、集合意識の構築と共に集合意識へと瞬時にアクセス可能なシステムの実現を視野に入れている。これは集合意識による高速な意識シミュレーションとも呼べるもので、既に2人の人間をクラウドのように利用する脳のシミュレーションに成功しており、この規模を拡大することで、個人の意思決定を事前に演算するいわゆるタイムマシーン的な構想が記されている。
「Call of Duty: Black Ops 3」
参考:初代“Black Ops”に登場した“NOVA6”の成分を示すイメージ

“V.E.R.S.I.O.N.”に記された記録は、BO2のロサンゼルス事件を経て、大きな転機を迎えた世界の歴史を2人の視点から追った記録のように感じられますが、実際のところこれが“Black Ops”世界で本当に起こっている出来事を描いたものなのか、その真偽は実のところ疑わしいと言えます。

この(間違いなく)意図された疑わしさは、6章構成の“V.E.R.S.I.O.N.”に記された登場人物の記録自体が、何らかのシステムにモジュールとしてロードし再現された記憶の一部であることを示すサイト全体の構成によるもので、幾つかの矛盾や明らかな構成ミスが存在するほか、最後にはこの文章全体が脳シミュレーションの一部であることを示すローレベルのプロンプトと、一部チャプターデータの不足を示す警告が確認できます。

また、サイトの右下に記された“V.E.R.S.I.O.N.”の説明には、“Simulated Cognitive Compatibility Assessment”(シミュレートされた認識の互換性評価)の記載が確認でき、どうやら主要な登場人物である“Gurmit”と“Bastien”の脳あるいは意識の互換性をテストしている様子が窺えます。前述したCoalescence社の取り組みを鑑みれば、これは本物の脳を複数利用した集合AIを想起させるものとも言え、一体“Black Ops III”世界で何が起こっているのか、目前に迫るお披露目に改めて大きな注目が集まるところです。

「Call of Duty: Black Ops 3」
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情報元及びイメージ:Charlie INTEL, V.E.R.S.I.O.N.

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