本日、BethesdaのE3ショーケースイベントにて待望のお披露目を果たした「Fallout 4」ですが、膨大な要素の紹介が行われたプレゼンテーションを経て、来る最新作の背景からキャラクターのクリエイトシステム、膨大なカスタマイズ要素、様々な改善と新要素など、大量のディテールが噴出する状況となっています。
今回は、今一度改めて公開された映像をご紹介した上で、多彩な新要素を主な項目別にまとめてご紹介します。
- “Fallout 4”はBethesda Game Studiosが開発を手掛ける新作で、海外版の発売は2015年11月10日。対応プラットフォームはPS4とXbox One、PC。
- 通常版の価格は59.99ドル。新型“Pip-Boy”のレプリカを含む多数の特典を同梱する豪華な限定版“Pip-Boy Edition”は119.99ドル。なお、“Pip-Boy”エディションは国内でも数量限定で販売される予定。
Todd Howard氏によると、“Fallout 4”のオープンワールド環境はこれまでスタジオが開発した中で最も大きく(※ 当然ながらプロシージャル生成された初期TESの世界は除く)、最も没入的な世界となっているとのこと。また、ローディング画面が存在しないことも明言されている。(Update8月5日:オープンワールド環境の広さとローディングの件については、Todd Howard氏本人がはっきりと明言したものではないことが判明したことから、ここでは一旦正確な情報ではないものとして訂正させていただきます。こちら最新情報あり次第改めてご紹介しますので続報をお待ちください。)
■ “Fallout 4”の世界設定
- チュートリアルとキャラクター作成を含む冒頭のシーケンスは、資源戦争により崩壊する直前の世界で展開する。
- 後述するキャラクター生成を経て、核ミサイルの雨によって世界が崩壊する2077年10月23日を迎える。今回のプレゼンテーションでは、まずニューヨークに核が落ちた旨が放送され、その後本作の舞台となるボストンに核が落ちる様子が描かれる。
- “Vault 111”唯一の生存者が本作の主人公となる。主人公が目覚めるのは世界の崩壊から200年が経過した2277年。なお、この期間がきっかり200年であれば、本作のストーリーは前作“Fallout 3”のエンディング前後に開始されることになる。なお、“Fallout 3”の本編は主人公が誕生した2258年から2277年までの物語を描いており、3直後の世界であれば、東海岸にやや復興ムードが感じられる背景にも説明が付くと言える。
■ キャラクターの作成を含む冒頭シーケンスについて
- 崩壊以前の世界が舞台となるキャラクター作成シーケンスでは、バスルームの鏡の前で語り合う夫婦をカスタマイズするキャラクタークリエイトが実装されている。
- 顔パーツの変更は従来のスライダーを利用した選択方式(※ ヘアスタイルやヒゲは従来のリスト選択型)に加えて、顎の中段、鼻先、下唇、アイブロー(内側)、上部目頭、眼球、肌の色など、用意された膨大な要素をカーソルで直接選択し、スカルプトする方式に刷新された。
- キャラクター作成とカスタマイズは女性も当然可能で、主人公が男性のみと囁かれた噂はこれではっきりと払拭された。
- 夫婦のカスタマイズは顔だけでなく、以下のような要素も変更可能。
- フェイス(基本となるプリセットモデル、今回のプレゼンテーションでは男性分が10種)
- フェイス(細かなディテールの調整)
- 追加要素
- 性別
- ボディ
- 一旦キャラクターの外観が決まれば、新たに子供が生まれる夫婦の家をVault-Tec社のセールスマンが訪れ、一家がVault 111に入植を認められたことが告げられる。
- これを承認した場合、プレイヤーに対する最終確認として、前作のS.P.E.C.I.A.L.に似たプレイヤーのStats設定が行われる。確認された従来通りのアトリビュートは以下。
- Strength
- Perception
- Endurance
- Constitution
- Intelligence
- Agility
- Luck
- 初期に割り当て可能なポイントは21
- また、“Fallout 4”の主人公は遂に自らの言葉と考えを喋るキャラクターとして、完全なボイスオーバーが用意される。ゲームプレイ中にはプレイヤーが目にしたものについて語るような要素も見られるとのこと。
- キャラクター作成の自由度は高く、パワーアーマーを着用した兵士から、カリスマ的な話術の達人まで、膨大なPerkによりプレイヤー自身が望む固有のプレイスタイルが構築可能。
- 今回のプレゼンテーションにて、Todd Howard氏は両親のキャラクタークリエイトに応じて、2人の顔をベースにした顔の特徴を受け継ぐ子供が誕生する説明していたが、(本作の主人公はVault 111最後の生き残りとされており)片親と子供の生死(及び両親の顔をベースに子供の顔が生成される意図)については今のところ不明。
■ 刷新されたダイアログシステム
- ダイアログはダイナミックなシステムに刷新され、プレイヤーはいつでも任意に会話から退出可能となった。これにより会話の途中で別の誰かを殺すといった行動も可能となっている。
- また、ダイアログの選択は従来のリスト方式を排し、選択可能な候補を4つのフェースボタンに割り当てる直感的なシステムに刷新された。
フェースボタンに割り当てられたダイアログの選択- また、ダイアログシーケンス中の視点は、(従来のように強制的な一人称視点への変更を伴わず)一人称視点もしくは三人称視点のプレイに応じて視点が維持される。
■ “V.A.T.S.”の再登場やコンパニオンを含むその他の主要なゲームプレイ要素
- 主人公が崩壊前に購入したMr.ハンディは“Codsworth”と呼ばれている。“Codsworth”は主人公の名前を呼ぶために1,000近い標準的な名前の音声データを登録済み。映像には崩壊から200年が経過した自宅で再開した“Codsworth”がプレイヤーをハワードと呼ぶ場面が確認できる。
- 犬が従順なコンパニオンとして登場する。
- 主人公のパートナーとなる犬は、プレイヤーがターゲットしたオブジェクトや環境、敵に併せて、それぞれの対象に適した反応を見せるコンテクスチュアルなインタラクションを特色とする。このシステムをベースに、犬は敵の注意を反らし、アイテムを咥えて取得しプレイヤーに手渡すなど、多彩且つ有用な行動を見せる。
- タクティカルなターンベース戦闘システム“V.A.T.S.”(Vault-Tec Assisted Targeting System)が再び導入される。
- 今回のプレゼンテーションでは、地表に穴を開けて出現したモールラットとの戦闘時に発動が確認できる。ボディパーツの選択やターゲットのサイクル等は以前のシステムを踏襲している。また、Perkの発動が確認できるほか、詳細不明ながらクリティカルヒット用のゲージが登場している。
- “V.A.T.S.”の発動時に時間は停止せず、極端なスローモーションに変更されている。APシステムも健在。
参考:“V.A.T.S.”の新UI- 以下に紹介するフッテージを含め、“Fallout 4”には従来のモールラットやデスクロー、ヤオ・グアイ、“Radscorpion”、ベヒモスを含むスーパーミュータント、フェラル・グール、セントリーボット、各種レイダー達に加え、新たな敵として巨大な蚊のような“Bloodbug”やSynthと呼ばれる人型のアンドロイド、巨大なミルレーククイーンが登場。BoSも再びその姿を見せている。
- 近接戦闘におけるフィニッシュムーブが刷新された。
- ビークルは今作もやはり爆発する。
- 映像にはプレイヤーがフレア缶を使用することで呼び出される、搭乗するVTOL機“Vertibird”に似た飛行ビークルの登場が確認された。これが1度限りのスクリプトイベントか、実際に操作可能なビークルが新要素として導入されるのか、今のところ詳細は不明。
- 古く良きインターフェースを踏襲した“Pip-Boy”が今作にも登場する。ボタンやダイアルといった可動部分のディテールが刷新され、ビジュアルも改善された。
- インベントリのナビゲーション、ステータスのチェックに加え、ゲーム内で発見したゲームカートリッジを差し、オールドスクールなアーケードゲームが実際にプレイ可能。
- 今回のプレゼンテーション中に提示されたのは、2053年にVault-Tec Game Studiosが開発したドンキーコング風の“Red Menace”と、2071年にDiversion Programmingが開発したミサイルコマンド風の“Atomic Command”の2種。
ドンキーコング風の“Red Menace”ミサイルコマンド風の“Atomic Command”- また、限定版には“Pip-Boy”レプリカが同梱されるほか、ゲーム内の“Pip-Boy”と同様のインターフェースと機能を実装したiOSとAndroid向けのコンパニオンアプリがリリースされる。このコンパニオンアプリは“Fallout 4”本編のセカンドスクリーンとして利用可能。
- “Minecraft”にインスパイアされた柔軟且つ大規模なリアルタイム建築システムが導入される。
- ゲーム内には居住区域を作成可能な大小様々な用地が複数存在しており、プレイヤーは、居住区の建築物から防御用の設備、発電機、各種資材、装飾品を含む膨大な調度品、犬小屋に至るまで、その全てを自由に構築/クラフト可能。
- 居住エリアの設備を充実させることで、住人が増え、居住区そのものが成長する。
- 居住エリアは複数建設可能で、居留地間の行商を可能にするキャラバンの運用や、居住エリア内で農作物を育てるといった要素も導入される。
- さらに、入植地の規模によっては特別な行商人が引っ越してくるといった要素も存在するとのこと。
- なお、この巨大かつ柔軟な拠点の建築システムはゲーム進行にとって完全なオプションで、プレイヤー自身が望まなければこれを実際に建築することなくゲーム本編をクリア可能。
- 武器クラフトとパワーアーマーのカスタマイズについては後述するが、この建築や装備品のクラフトシステムは広範囲に及んでおり、これ以外にも薬品や食べ物の生産要素も実装されている。
- 居住区の運用に絡むリソースとして次のような要素が確認できる
- People:住人の数
- Food:食料の備蓄量か
- Water:水の備蓄量か
- Power:電力
- Safty:安全性
- Beds:住人が利用可能なベッドの数
- Happy:幸福度
- サイズ:詳細不明、コンソールやPC毎に利用可能なメモリ量の制限だろうか
- 居住区域の規模も様々で、複数階層の拠点や海に半分乗り出したシェルター、高台から平地を見下ろす巨大な構造体など、バリエーション豊かな拠点が提示された。
■ 防衛設備の構築時に見られたディテール
- 拠点防衛用の設備として、発電機に加え、電力の分配器、個別に電力消費量が設定された照明、防御システム等の管理を行うターミナルシステム、ターミナルシステムから制御可能な設置型のタレット、マシンガンタレット、門を守る設置型の火炎放射器、レーザー型のトリップワイヤといった要素が確認された。
- また、防衛設備の建築時には、発電機と分配器を設置後、照明を置き、これら3つの機器を電線で実際に繋げることで、照明に光が灯る様子が確認できる。
- 住民が操作すると思われる榴弾砲が登場。
- 前方への簡易な防御壁を備えた見張り塔も確認できる。
- また、ターミナルシステムは電光掲示板パネルも制御可能で、映像にはドット絵でVault-Boyを再現し、炎を吹き出させる演出が確認できる。
- この他、テスラコイルを思わせるような発電機も確認できる。
- 前作には利用可能でない大量のジャンクパーツやゴミが登場していたが、“Fallout 4”に導入されるクラフトシステムにより、これらの膨大なパーツは全て建築やクラフト用の資源として利用可能となる。
参考:スコープに必要な素材、遂にあのガラクタ達が利用可能となる- この大規模な生産システムの一環として、武器のクラフトとパワーアーマーのカスタマイズが導入される。(※ これ以外にパワーアーマー以外のアーマー生産も存在する模様)
- “Fallout 4”にはベースとなる武器タイプが50種ほど実装されるほか、700種に及ぶ武器カスタマイズ用のアタッチメントが用意されている。
- 柔軟な武器クラフトの例として、レーザーピストルにバレルとストックを加え、レーザーライフルに変更する様子が提示された。
- さらに、シリーズの象徴的なアーマーとして知られるパワーアーマーの(RAD耐久値の上昇といった具体的な効果を持つ)膨大なカスタマイズが導入される。映像にはレイヤー構造のカスタマイズシステムや膨大な外観バリエーションに加え、背中が大きく割れるアーマーの装着シーン、ジェットパックを装備し飛行するパワーアーマーの姿まで確認された。
- また、パワーアーマー装着時には固有のオーバーレイHUDが用意されている。
参考:飛行するパワーアーマーと固有のHUD
PC | PlayStation 4 | Xbox One | Wii U
PlayStation 3 | Xbox 360 | PS Vita | DS
Mobile | Movie | Rumor
Culture | lolol | Business | Other
RSS feed | About us | Contact us
かたこり( Twitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。
おこめ( Twitter ):メシが三度のメシより大好きなゲームあんまり知らないおこめ。洋ゲー勉強中。