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昨日、redditの“Half-Life”コミュニティに、シリーズを生んだValveの著名なライターMarc Laidlaw氏からメールをもらったと語るファンが登場し、その文面からMarc Laidlaw氏がValveを退社したのではないかと噂になっていましたが、昨晩PC GamerとGamasutraが氏に直接確認を行い、退社の噂が事実だったことが明らかになりました。

Marc Laidlaw氏は“Half-Life”と“Half-Life 2”の壮大なストーリーをたった1人で作り上げた只一人のライターで、“Half-Life 2: Episode One”以降はリードライターとして活躍したシリーズにおける最重要人物の1人として広く知られていました。

今回の話題は、“Half-Life 3”についてメールで質問したTeddyWolfさんに対し、Marc Laidlaw氏が直接メールで退社を含む自身の現状について報告したもので、年を取ったことが退社を決めた理由の1つだったと明かしたMarc Laidlaw氏は、97年にValveへ入社した頃のニックネームが“Old Man Laidlaw”だったと語り、近年ますます複雑化するゲーム開発の協力体制の混沌に一旦距離を置き、自発的な執筆の計画に戻るべきだと感じていたと説明しています。

こういった背景から、既にValveの従業員ではないことを明かした氏は、“Half-Life”シリーズも既に自身の手から離れていることを強調しているほか、今後小説家としての執筆活動に戻る一方で、ビデオゲーム作品を再び手掛ける可能性も残されていることを明らかにしています。

18年に渡ってValveで活躍し、“Half-Life”シリーズの物語や世界観を築き上げたMarc Laidlaw氏ですが、“Episode Two”発売から経過した8年のあいだに氏がどんな遺産をValveに残してきたのか、今年5月に発表から10周年を迎える“Episode Three”を含めシリーズの動向に改めて大きな注目が集まるところです。