かつてアドベンチャージャンルの黄金期を築いた名門スタジオの歴史に幕を下ろし、現在はライセンスビジネスにのみ注力するお馴染み“LucasArts”ですが、内部開発の終了へと至ったスタジオの後期には、若きボバ・フェットのオリジンを描くはずだった“Star Wars 1313”を筆頭に、膨大な数の未発表/キャンセルタイトルが存在していたことが広く知られていました。
その後、ディズニーによる(LucasArtsを含む)ルーカスフィルムの買収に伴う、正史/レジェンドの再整理や、映画“スター・ウォーズ/フォースの覚醒”の見事な成功と共に迎えた新三部作の始動については周知の通りですが、新たにLucasArtsの元クリエイティブディレクターで、現在はHangar 13で人気シリーズ最新作“Mafia III”の開発を率いるベテランHaden Blackman氏がCinelinxのインタビューに応じ、2004年頃に開発を進めていた未発表作品「Star Wars Episode VII: Shadows of the Sith」のディテールに言及。なんと、ルークの息子であるベン・スカイウォーカーを主人公とするエピソード7のビデオゲーム化を進めていたことが明らかになりました。(注:ベンが登場したStar Wars Talesを含め、この設定自体が現在はレジェンド扱いで正史ではない)
これは、かつてPlayStation: The Official Magazineの編集長を務めたRob Smith氏が2008年に発表したLucasArtsの豪華な資料本“Rogue Leaders: The Story of LucasArts”に“Shadows of the Sith”(※ 上掲した未発表タイトル群にロゴが確認できる)の存在を発見したCinelinxが、当時のプロジェクトを率いた中心人物であるHaden Blackman氏に確認をとったもので、氏は2004年当時のLucasArtsが20作品を超える異なるコンセプトやテスト開発を進めていたと明言。
その中の1つだった“Star Wars Episode VII: Shadows of the Sith”が、フォースと暗黒面の間を歩んでいたベン・スカイウォーカーを主人公に、過去のゲームや映画にも登場していない未見のフォースを用い、銀河の新たな脅威を調査する物語を想定していたと説明しています。
なお、Haden Blackman氏は、これらの膨大なコンセプトの多くが机上の計画だったことを強調しており、件の“Shadows of the Sith”については、Haden Blackman氏が自ら記した紙1枚の概要と僅かなコンセプトアート、ロゴが存在するのみだったことを明言。さらに幾つかの作品についてはプロトタイプや映像も作成され、上掲したイメージにも見られる“Star Wars: Scum and Villainy”がバウンティハンターをテーマに扱ったゲームだったことを明らかにしています。
Haden Blackman氏によると、こういった大量のアイデアは、その後“Force Unleashed”や“Force Unleashed II”、“Star Wars 1313”に流用されたほか(※ 思えばスターキラーの出自や強大なフォースは“Shadows of the Sith”のそれと奇妙な合致を見せている)、現在Red Flyが再始動に向けた取り組みを進めている“ダース・モール”作品にも盛り込まれたとのこと。
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