クラウド技術を利用した「Crackdown 3」のマイクロ/大規模破壊要素は失われたのか、開発体制に関する最新の状況を整理

2017年6月20日 13:23 by katakori
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「 Crackdown 3」

先日、みんな大好きテリー・クルーズを起用したトレーラーがお披露目され、なんとプレイアブルキャラクターとして登場することが判明した人気シリーズ最新作「Crackdown 3」ですが、新トレーラーとE3開催中に登場したプレイ映像には、最新作の大きな新要素として掲げられた前例のない大規模且つ微細な破壊表現が全く盛り込まれておらず、(E3トレーラーにSumo Digitalのロゴのみ表示され、ReagentやCloudgineの存在が確認できないことも重なり)情報が錯綜する状況となっていました。

そんな中、本作の開発に参加するSumo DigitalのデザインディレクターGareth Wilson氏がEurogamerのインタビューに応じ、最大4人Co-op可能なキャンペーンと最大10人のプレイに対応するマルチプレイヤーの違いについて興味深いディテールが明らかになりました。

参考:先日公開された“Crackdown 3”のE3トレーラー
参考:2015年8月に公開されたプレアルファビルドの破壊技術デモ、解説はDavid Jones氏
  • Co-opキャンペーンについて:Gareth Wilson氏によると、Sumoは“Crackdown 3”のCo-opキャンペーン開発を担当しており、破壊要素は予てからマルチプレイヤー向けの要素として導入が進められていたとのこと。
  • 4人プレイ可能なCo-opキャンペーンについては、ゲームをオフラインでプレイする可能性(※ 件の破壊技術は専用サーバを用いたクラウド技術に支えられたもので、当然オンライン接続が必要となる)や、都市を守るというストーリーにマッチしないといった幾つかの理由から大規模な破壊要素は採用されなかった。その代わり、キャンペーンにはローカルで動作する従来の標準的な破壊要素が導入されている。
  • Sumoが開発を手掛けるCo-opキャンペーンは、Co-opプレイを念頭に開発が進められており、ソロでもプレイ可能ながら、Co-opゲームを1人でプレイする形で進行するとのこと。また、Co-opキャンペーンは最初のロードを除いて、全てがストリーミングで動作しており、死亡した場合もローディングを挟まずリスポーンできるとのこと。
  • Co-opキャンペーンのボリュームは、およそ16時間程度で、舞台となるオープンワールド環境は初代のおよそ2.5倍ほど広く、同じく初代のエージェントタワーよりも高い1,000m級の建築物が登場する。
  • 対戦マルチプレイヤーについて:一方の対戦マルチプレイヤーは、Dave Jones氏(※ 初代“Grand Theft Auto”と“Grand Theft Auto 2”、初代“Crackdown”、“APB: All Points Bulletin”を生んだ中心人物として知られる)が率いるダンディーの“Reagent Games”と、同じくDave Jones氏が設立した“Cloudgine”が中心となって開発を進めている。(求人情報からRuffianの参加も噂されているが、今のところ詳細は不明)
  • Gareth Wilson氏によると、クラウドを用いた破壊表現は、マルチプレイヤーの重要な要素として実装が進められている。
  • “Crackdown 3”の対戦マルチプレイヤーは、20分から30分程度のアリーナマッチで、タワーの破壊を争う内容となることから、大規模な破壊が大きな役割を果たすとのこと。
  • こういった背景から、氏は“Crackdown 3”が初代にオマージュを捧げたメカニクスやグラフィックスの向上を特色とする古典的な4人Co-opキャンペーンと、クラウド技術を伴うマルチプレイヤーからなる、2つの異なるゲームを組み合わせたような作品だと説明している。
  • Gareth Wilson氏によると、“Crackdown 3”はこれまでにマルチプレイヤーの破壊要素を既に紹介済みながら、キャンペーンについては全く提示されていなかったため、今年のE3はCo-opキャンペーンに焦点を当てたかったとのこと。また、氏はマルチプレイヤーの開発が全て順調に進んでいる旨を強調している。
情報元:Eurogamer

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