先日、ダンウィッチやアーカム、インスマウスにほど近いマサチューセッツ州の(架空の)都市“Oakmont”のデザインや歴史的な背景にスポットを当てる開発映像がお披露目されたFrogwaresの期待作「The Sinking City」ですが、新たに本作の中核を担うラヴクラフト作品の根源的な恐怖や開発への影響、作品のテーマ、ダゴン教団やシュブ=ニグラス崇拝を含む“Oakmont”の現状、恐怖から生まれる人間性の変化や暴走にスポットを当てる興味深い第4弾開発映像“The Cthulhu Mythos”が公開されました。
“Sinking City”はラヴクラフトの作品世界とクトゥルフをテーマに描くオープンワールドの探索/調査ゲームで、超自然的な現象により広範囲な洪水の被害に苦しむ1920年代のニューイングランドを舞台に、主人公である私立探偵が町の調査と超常現象の原因究明に臨む物語を描く作品となっています。
また、舞台となるオープンワールド環境の都市Oakmontのデザインにあたって、都市計画と地理学者の博士号を持つKonstantinos Dimopoulos氏が“The Sinking City”の開発に参加しており、しばしば見られるシェアワールドやマクガフィン的な装置としてクトゥルフを扱わず、都市機能と神話が実際に共存しうる真のラヴクラフト的都市環境の構築を目指すためのアプローチが話題となっていました。(参考:過去記事)
余談ながら、本作は元々Focus Home Interactiveが発表したケイオシアムの人気TPRG“クトゥルフの呼び声”のビデオゲーム化プロジェクトとしてアナウンスされた作品で、FocusとFrogwaresの提携終了に伴いこのプロジェクトが“The Sinking City”としてリブート。一方、Focus側の計画についてはフランスのCyanideが現行の“Call of Cthulhu”として全く異なるアプローチの新作開発を進めています。
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