先日、日本語版を含む多彩なエディションの予約が国内外でスタートした期待の続編「Tom Clancy’s The Division 2」(ディビジョン2)ですが、現在開催中のgamescomにて、本作のクローズドなプレゼンテーションが行われ、レベルデザイナーManny Diaz氏が続編の舞台となるワシントンD.C.について興味深いディテールを明らかにしています。
今回は、前述のプレゼンテーションから浮上した新情報に加え、Ubisoftが本日公開したクリエイティブディレクターJulian Gerighty氏のインタビューから判明したロケーションに関する興味深いディテールをまとめてご紹介します。
■ 舞台となるワシントンD.C.の開発について
- 続編の舞台となるワシントンD.C.は、前作の舞台となったニューヨークのマップよりも20%大きい。
- 続編の開発にあたって、Snowdropエンジンが拡張され、地図情報システムに基づくマッピング技術(GIS)や光検知による測定(LIDAR、Laser Imaging Detection and Ranging)データの統合が可能となった。これにより、街路地図や衛星データを併用することで、通りの道幅から建物の高さ、寸法、樹木や低木、看板に至るまで、ワシントンD.C.の忠実な1:1の再現が可能となり、ゲーム内を移動していると、実際にワシントンD.C.を歩いているようにさえ感じられるとのこと。(ただし、裏通りや幾つかの要素は調整されている)
- パンデミック後のワシントンD.C.を襲う変化について調査する常勤の研究チームが存在し、都市の大惨事を経験した防災やSWAT、セキュリティ、特殊部隊、元特殊部隊関係者の協力を得て、都市部の大災害に関する綿密な調査やシミュレーションを進めている。
- このチームは、ワシントンD.C.の様々なロケーションが災害によってどのように変化するか、人や勢力の流れを含め、個別に時系列の変遷を想定している。
- また、ディレクターとリサーチ、ナラティブチームが協力し、前作のブラックフライデーから“The Division 2”のオープニングへと至る7ヶ月間に生じた世界の変化まとめたドキュメントが製作された。このドキュメントには、重要なロケーション毎に設けられた個別のスケジュールや、膨大な個人の動向が含まれる。
- さらに、こういった取り組みに基づき、ワシントンD.C.が崩壊後にどう変化したか、月別のマップが作成された。この地図には、敵勢力がどう誕生し、これに政府がどう反応したか、重要地点を巡る攻撃や防衛を巡る戦闘の履歴を含む情報がまとめられている。
■ ワシントンD.C.のロケーションについて
- 著名なロケーションとして、ホワイトハウスや国立航空宇宙博物館、ルーズベルト島、ワシントン記念塔、アメリカ合衆国議会議事堂、リンカーン記念堂、スミソニアン博物館、合衆国最高裁判所の登場が報じられている。
- 舞台となるワシントンD.C.は、それぞれ異なる特色やテーマを持つ6つの異なる地域に分類される。
- 前作のブラウンストーンに近いジョージタウンの住宅地
- ダウンタウンの商業地
- ホワイトハウスやラファイエット広場が存在する行政区
- 国立航空宇宙博物館やリンカーン記念堂、ワシントン記念塔といった歴史的な建造物が存在するナショナル・モール地区
- 隔離されたルーズベルト島、ここには何らかの謎が隠されている
- 周辺地域に広がる森林
- ダークゾーンの登場は既に決定しているが、今のところどのエリアがダークゾーンとなるのか、詳細は明かされていない。
- リンカーン記念堂の西に延びるアーリントン・メモリアル橋は、戦略的に重要な地点となり、ゲーム内で軍が橋を巡って戦うとのこと。
- ホワイトハウスは、有刺鉄線を供えた鉄の壁によるバリケードが構築されている。
- 国立航空宇宙博物館は破壊され、略奪にあっている。
- 前作に続いて、地下鉄が登場する。本作の地表エリアは、本物のワシントンD.C.を忠実に再現しているが、地下については、クリエイティブな自由を持ち込んでおり、隠された秘密のトンネルやバンカーによるネットワークが存在するとのこと。
■ 続編の舞台がワシントンD.C.に決定した経緯と背景について
- 続編の開発に当たって、最初から舞台がワシントンD.C.に決定していたわけではなく、当初はシアトルやニューオーリンズといった候補があがっていた。
- Manny Diaz氏によると、続編の舞台がワシントンD.C.に決定した背景には、都市が多彩な景観を持つことが大きく影響している。Ubisoftは前作のニューヨークが区画整理されたコンクリートジャングルだったことから、続編には環境の多様性を強く望んでおり、ワシントンD.C.が多くの自然や広いオープンスペース、重要な建築物、多彩な野生動物を擁し、湿地で夏が蒸し暑いこと、鮮やかな色彩に満ちていることは、前作の寒々しいニューヨークに対して、優れた対比を生じさせているとのこと。
- Manny Diaz氏は、当初ワシントンD.C.が舞台となることにある種の懸念を持っていた。これは、ナショナル・モール地区に代表されるワシントンD.C.固有の一部ロケーションや森林が、(どこにでも車が乗り捨てられていた前作のニューヨークとは異なり)十分なカバー地点を持たないことが原因で、こういったオープンな環境で前作と同様のプレイスタイルを維持する必要があった。最終的に、この懸念は解決され、地面の起伏や自然環境を利用した有機的なカバーベースのサンドボックス環境ができあがり、オープン環境におけるリスクの高い戦闘を含め、より面白い銃撃戦が可能となっている。
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かたこり( Twitter ):洋ゲー大好きなおっさん。最新FPSから古典RPGまでそつなくこなします。
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